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元カノは対抗できない。 ページ30

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「お前は地球外…!?」




犯人(国木田)は自分の呼び名が『黒髪パッツン』であることよりも、入社希望者が水原Aである事に驚いた。


なにせ彼は誰の入社試験なのかも、何故ウィッグを被っているのかも、云えばこの茶番が入社試験である事自体知らなかった。


ただあるがままにスーパーのセールに行って帰ってきたら、与謝野とナオミに拘束されウィッグを被らされた。

探偵社二代女帝に逆らえる者など命が惜しくない者だけだ。



「黒髪パッツンくん、今すぐに我のナオミを離せ!」

さもなくば撃つぞ!、とAが取り出したは機関銃(マシンガン)



何処からそんな大きい物を取り出したのかは誰も知らない。

知ろうとする者は『だってコイツ()()水原Aだぜ?』と云われて納得するだろう。


国木田は症候群組の二人をちらと見る。

初めは何をやっているのか解らなかったが、今も解らないためもうどうしようもない。


と云っても、症候群組はサッと目を逸らした。


『え?これ撃たれていいのか?撃たれるのが正解なのか?』と国木田は0.1秒で考える。



「……その機関銃を乱射すれば、この爆弾に当たって爆発するぞ」



と取り出したのは先刻買ってきた豆腐のパック。

堂々と『おいしいなめらか絹美人とうふ』と書いてある。



「なに!?カモフラージュ用に豆腐のパッケージを使うとは!」



逆に褒めたい。

どうしてその様な思考なのか、純粋なのか、将又、阿保なのか。



「くそっ、揚げ豆腐で対抗するしかないのか!」



……阿呆だな。


症候群組が腹を抱えて笑っている、否、もう息はしてない。


中島は耐えきれず自分の仕事に戻った。

それもちゃんと自分の席でやっている。


Aが頭可笑しい発言をし、それに国木田がマジレスする。

混沌×ツッコミ不在の地獄である。


誰か、誰か異能特務課のあの人を呼んできてくれ。


その時だった、一人の救世主が現れたのは。



「ねえ、君阿呆なの?」

「いや、違うな。君は阿呆だね」



バリボリとポテトチップスを口にしながら彼は云う。



「太宰も、如何いう教育したらこんな阿呆になんの」



彼、江戸川乱歩はAの死界にあった席に座っていた。



「天からのお言葉……?」



なわけあるか。




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元カノは探偵じゃない。→←元カノは敵を作らない。



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シュピーゲルアイ - 大好きです。更新待ってます。 (4月9日 21時) (レス) @page37 id: af33028691 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 好きすぎます (2月20日 3時) (レス) @page37 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
米粉めこ - 最高です!面白すぎて腹筋こわれましたwww (12月10日 18時) (レス) @page36 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こういうお話好きです!続き待ってます!!! (2022年9月18日 16時) (レス) id: f16cf667ce (このIDを非表示/違反報告)
遠藤氏(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» 自分も笑ってこようって思いまして、入社試験の回を読もうと思ったらどれが入社試験の回なのかわからず、どうしてこんなサブタイにしたのか後悔してますwww (2022年7月30日 18時) (レス) id: d7905a84e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2020年5月13日 20時

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