今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:624 hit
「奈々美、愛してるよ」
「や、やめなさい!」
「ねぇ、なんで、俺を嫌うのかな」
「それは…」
私は姫宮奈々美。大手企業の娘。つまり、お嬢様ね。今、両親に決められた相手の方に、抱きしめられているの。なぜ嫌がっているかと言うと、政略結婚だからとかではないの。他に好きな人がいるのよ。だからこんなに嫌がっているの。
「まあいいや。でも絶対、俺の事を好きにさせて見せるから」
「…そんなの出来るわけがないでしょう」
「ううん、俺ならできるよ。だって」
その時、ドアがノックされた。
「零様、奥様がお呼びです」
この声、茅ケ崎(ちがさき)だわ。
茅ケ崎は元々私専属で付いていた執事なのだけど、今はお母様に付いている執事なの。
「わかった。今行く」
やっと出て行ってくれると思った。
そして私の目は茅ケ崎のほうへ。
「ねぇ茅ケ崎」
「…はい、何でしょうか」
「…あなた、ちっとも私のことを見てくれないのね」
「それは奥様のご命令にはありませんでしたから」
「…あら、私のことはお構いなし、ってことなのかしら。私よりお母様が大切なのね、ガッカリだわ」
「…奈々美様」
私の好きな人。それは、この茅ケ崎。お互いに好きだった。でも両親に反対されて茅ケ崎がお母様のところへ行ってしまった。私の大好きな茅ケ崎は離れていったのよ。
「よろしいですか?奥様のところへ行かなくては」
ダメよ、行っちゃダメ。行かないで。
「待って」
「まだお話があるのですか」
「…」
私は茅ケ崎が着ている執事服の袖を掴んだ。
「何ですか。早く仰ってください」
「キス、して」
「な、何を仰るのです」
早くキス…してよ。
「私、あなたが好きなの。知ってるでしょ?」
「…ですが、奈々美様にはお相手が」
「私にはあなたしかいないの。ねぇお願い、キス、して」
「…ダメです」
「ダメなんて言わないで!」
もういい、私からキスするわ。
「んっ、ダメです、ん、奈々美、様…」
「ほら、キスしてよ」
茅ケ崎はキスをしてきた。
やっぱり今でも私の事、好きなのね。
「…これでよろしいですか、奈々美様」
「ええ。…あ、ねぇ、あの人が部屋に居ない時、茅ケ崎を呼んでキスをしたいの。いいかしら」
「…そういうことなら構いません。私とて、奈々美様のことを狂おしいほどお慕いしているのですから」
「うふふ、ありがとう、茅ケ崎」
あの人がいない時に茅ケ崎に会える。
とっても嬉しい。
私が好きなのは貴方だけよ、茅ケ崎。
「や、やめなさい!」
「ねぇ、なんで、俺を嫌うのかな」
「それは…」
私は姫宮奈々美。大手企業の娘。つまり、お嬢様ね。今、両親に決められた相手の方に、抱きしめられているの。なぜ嫌がっているかと言うと、政略結婚だからとかではないの。他に好きな人がいるのよ。だからこんなに嫌がっているの。
「まあいいや。でも絶対、俺の事を好きにさせて見せるから」
「…そんなの出来るわけがないでしょう」
「ううん、俺ならできるよ。だって」
その時、ドアがノックされた。
「零様、奥様がお呼びです」
この声、茅ケ崎(ちがさき)だわ。
茅ケ崎は元々私専属で付いていた執事なのだけど、今はお母様に付いている執事なの。
「わかった。今行く」
やっと出て行ってくれると思った。
そして私の目は茅ケ崎のほうへ。
「ねぇ茅ケ崎」
「…はい、何でしょうか」
「…あなた、ちっとも私のことを見てくれないのね」
「それは奥様のご命令にはありませんでしたから」
「…あら、私のことはお構いなし、ってことなのかしら。私よりお母様が大切なのね、ガッカリだわ」
「…奈々美様」
私の好きな人。それは、この茅ケ崎。お互いに好きだった。でも両親に反対されて茅ケ崎がお母様のところへ行ってしまった。私の大好きな茅ケ崎は離れていったのよ。
「よろしいですか?奥様のところへ行かなくては」
ダメよ、行っちゃダメ。行かないで。
「待って」
「まだお話があるのですか」
「…」
私は茅ケ崎が着ている執事服の袖を掴んだ。
「何ですか。早く仰ってください」
「キス、して」
「な、何を仰るのです」
早くキス…してよ。
「私、あなたが好きなの。知ってるでしょ?」
「…ですが、奈々美様にはお相手が」
「私にはあなたしかいないの。ねぇお願い、キス、して」
「…ダメです」
「ダメなんて言わないで!」
もういい、私からキスするわ。
「んっ、ダメです、ん、奈々美、様…」
「ほら、キスしてよ」
茅ケ崎はキスをしてきた。
やっぱり今でも私の事、好きなのね。
「…これでよろしいですか、奈々美様」
「ええ。…あ、ねぇ、あの人が部屋に居ない時、茅ケ崎を呼んでキスをしたいの。いいかしら」
「…そういうことなら構いません。私とて、奈々美様のことを狂おしいほどお慕いしているのですから」
「うふふ、ありがとう、茅ケ崎」
あの人がいない時に茅ケ崎に会える。
とっても嬉しい。
私が好きなのは貴方だけよ、茅ケ崎。
このホムペをお気に入り追加
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成
作者名:さくや@執事・メイド x他1人 | 作成日時:2019年3月30日 20時