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【登場人物】
シュラ=ハイレント(男 貴族 27歳)
リオ=ハイレント(男 貴族 21歳)
シャムナーラ(女 スラム生まれ 8歳)
メイド1(女 18歳)
メイド2(女 19歳)
セルヴァ=オーガナ(男 家庭教師 32歳)


【場所】 屋敷 廊下

SE 足音(歩き)

リオ「なんだ...?まだ俺とシャムちゃんを追い出そうと考えてんのか?まあ俺は出ていく気なんてないし、追い出されそうになっても何か言えばいいし、別に問題ないっしょ。」

【場所】 屋敷 居間

SE ノック

シュラ「入れ。」
SE ドアの開閉音
リオ「失礼しまーす。」
シュラ「そこに座れ。」
リオ「はーい。」
ソファーに座るリオ。
シュラ「実は、大切な話があってな...。」
リオ「大切な話って?」
シュラ「前に言ってた家庭教師のことだが、突然予定していた日に重要な事情があったらしい。だから...その...今日来ると。」
リオ「ええぇ!?あのオッサン家庭教師だろ!?なんで今日なんだよ!」
シュラ「今日しか空いていないと言っていた。」
リオ「そんなー...。」

シュラ「...シャムナーラはどうした。」
リオ「ん?もう寝てるよ。というか今深夜の1時じゃん、寝る子を育てるためには睡眠をいっぱいとんないと。」
シュラ「今起きて官能小説読んで夜更かししてるお前に言われたくない。」
リオ「げっ、知ってたのかよ...。ってか兄さんも起きてんじゃん。」
シュラ「五月蝿い。家庭教師が突然夜に電話してくるから...。」

SE ドアの開閉音

シャム「ふぁ...。」
リオ「あっ、起こしちゃった?ダメだよーいい子にしてないとー。夜はね、怖ーい狼が悪い子を探してるから、大人しく寝てないと狼に食べられちゃうよ?」
シャム「うぅ...。」
リオ「ってかシャムちゃんここまでよく来たね...廊下真っ暗で怖かったでしょ?」
シャム「...うん。」
リオ「じゃあ俺が一緒に部屋まで送ってあげるね。」
シャム「...うん。」
シュラ「リオ、そいつが寝付いたら戻ってこいよ。」
リオ「えー...俺もそろそろ寝たいし...朝になってからにしてよ...。」
シュラ「...今日来るんだぞ?」

シュラ「(まあ...いいか。後で全て話そう。俺もそろそろ寝るか...。)」

時系列は朝になり、5時あたりになります。

SE チャイム

セルヴァ「ごめんくださーい、家庭教師ですけどー。」
この時セルヴァは玄関の外にいます。
シュラ「...こんな朝早くに誰だ...。」
シュラ寝不足気味です。

SE 足音(早歩き)

メイド1「シュラ様、お客様がお見えになります。」
シュラ「わかってる。入れろ。居間に連れてこい。あとリオも居間に連れてこい。」
メイド1・メイド2「「かしこまりました。」」
シュラ「はあ...昨日の電話で「9時頃に来る」と言ってたじゃないか...嘘つき...。」

【場所】屋敷 廊下

SE 足音(走り)

リオが走って向かってます
リオ「聞いてないってこんなの!こんな早くるなんて最悪だ...。」
メイド2「しかしリオ様、こればかりは仕方ありません。お客様とシュラ様が待っております。」
リオ「わかってるって!あっ、シャムちゃんのお世話は任せた!」
メイド2「かしこまりました。あと官能小説の件に関してはなかったことにしてあげますね。」
リオ「わかったわかった!」

【場所】屋敷 居間

SE ドアの開閉音

リオ「はい兄さん来ましたよ!!」
シュラ「おい、ノックしてから入れよ!今来ているんだぞ!」
セルヴァ「やあリオ君、元気にしてたか?」
リオ「うっ...セルヴァ先生...。」
セルヴァ「覚えてくれて嬉しいよ。寝不足かい?」
シュラ・リオ「「ああそうだ。お前のせいだ。」」
セルヴァ「あー...ごめんね。」
シュラ「座れリオ。」
リオ「はーい...。」

シュラ「こんな朝早く来るということは、何か特別な話があるのか?」
セルヴァ「そうそう。2つ話があってな。
まず一つ目、学習料金なんだけど...まだ払ってもらってないんだけど?」
シュラ「あー...それなら今払う。幾らだ。」
セルヴァ「5000ドルだ。」
リオ「た、高っ...ぼったくりか!?詐欺か!?」
シュラ「そんな金額なんて余裕だ。おい、5000ドルを用意しろ。」
メイド1「かしこまりました。」

シュラ「...んで、もう1つは。」
セルヴァ「お宅、スラムの子を預かってるみたいだね。」
シュラ「...何故それを知ってる。」
セルヴァ「いやー風の噂だよ。もし力になればと思って...。」
リオ「その分お金もかかるんでしょ。」
セルヴァ「あら、バレちゃった。」
シュラ「その分の金は払わん。それにお前の力など借りない。」
セルヴァ「えー?」
シュラ「まずお前のことなんて最初っから信用してない。」
リオ「同じく。」
セルヴァ「酷いなー...、リオ君がちっちゃい頃からよく愛されてたんだけどなー...。セルちゃん先生って呼んでくれたんだけどなー。」
リオ「なんでそれ覚えてるんだ!すっげえ恥ずかしい!」
セルヴァ「でも君たちのクレームなんて受け付けないからね。未だにスラム問題だって解決してないのはみんな分かってるだろ?」
シュラ「なんで俺達が社会のゴミクズの心配をしなければならないんだ。」
セルヴァ「そこだよ。」(真面目なトーンで)
シュラ「っ?」
セルヴァ「君たち貴族は恵まれすぎてる。金も食べ物も全て。だから貧富の差というものが出来てしまう。1番可哀想な人間だよな、スラムって。でもそんなスラムの人間に罪はない。罪がないのに絶望に直面することになってしまった。これは誰のせいだと思う?」
シュラ「黙れ。おい、帰らせろ。」
メイド2「かしこまりました。」

メイド2がセルヴァの腕をつかもうとするが、セルヴァが掴む腕を振りほどく。

メイド2「っ!あ、あの、すぐにお帰りになってくだ...」
セルヴァ「君せっかく可愛いのに、勿体ないねー。こんなやつのメイドになって嬉しいのか?」
メイド2「シュラ様とは御恩があるので、私はそんなシュラ様のために一生懸命従うつもりです!」
セルヴァ「ホントにぃ?」
セルヴァ、メイド2に顔を近づける
メイド2「ひぃぃぃ!ほ、本当です!」

SE 扉を強く叩く音 ドンドンドンドンドン!

セルヴァ「おやおや」

扉の奥から声が聞こえる

メイド1「今大切なお客様が来ているのよ!邪魔しちゃダメなの!ほら、早く戻るわよ!」
シュラ「...入れろ。」
メイド2「は、はい!」

SE 扉の開閉音

リオ「しゃ、シャムちゃん!どうしたの!?」
メイド1「も、申し訳ありません!突然いなくなったと思ったら、この子がリオ様達がいる部屋に向かってたのを見かけたので...。」
セルヴァ「おおー、この子がシャムナーラか。なるほど、想像以上の美しさだな...。」
シャム「ひっ...」

セルヴァがシャムナーラの頬に触れようとした時、シュラがセルヴァを掴む。

シュラ「...その汚い手で触るな変態。」
セルヴァ「なんでよー。ちょっとくらいいいじゃない。」
シャム「ぁ...。」
セルヴァ「おやおや、口が聞けないのかなー。大丈夫、おじさんがいっぱいおしゃべりできる魔法をかけてあげるからねー。」
シャム「ううぅ...リ、オ...!」泣きそうな感じ
リオ「いい加減黙れよ変態!シャムちゃん怖がってるじゃないか!」
シュラ「セルヴァ、本当は何がしたいんだ。」
セルヴァ「んー?だから私は彼女の助けになれるようにしてるだけだよ?」
シュラ「嘘をつくなこのペテン師!...そうか、さてはお前本当は家庭教師じゃなくてペテン師なのか。」
セルヴァ「えっ」
リオ「なーるほど。どーりで異様に高い金を払わせていたわけだ。ってことは、今回の5000ドルは嘘ということだな。」
セルヴァ「いやいやいや待て待て待て!」
シュラ「金は払わん。そしてお前との契約は切る。」
セルヴァ「そーんなー。ペテン師じゃないってばー。」
シュラ「さっさと帰れ!」
セルヴァ「っ...はいはい、帰ります。でもまた来るからね?」

SE 扉の開閉音

リオ「シャムちゃん、大丈夫?」
シャム「...うん...。」
シュラ「はあ...被害額いくらになるんだ...。」
リオ「絶対高いだろ。」
シュラ「そうだな...。」

シュラ「(まさかペテン師だったとはな...後で警察でも呼ぶか...。)」

つづく

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作者名:神楽小夜 | 作成日時:2018年4月14日 14時

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