【事前告知】 陽炎に燃ゆ 【選考型募集企画】【秘匿HO制】

　
舞台


　遥か昔、それがいつかも分からない頃、妖というものが存在した。純粋な妖は姿を消してしまったが、現在その血は人と混ざり合い、人の中で息づいている。
　かつて、ひとりの妖だった者が怪異となり、それから怪異が次々と生まれだす。妖はただ一度の過ちで怪異になり得てしまう。妖は人側につき、怪異と戦った。これはのちに飛鳥の戦いと呼ばれる。人が勝利を収めたこの戦いは、多くの犠牲者を出した。

　そして現代日本。私たちの暮らす日本よりも文化を重んじる空気があり、"和"の雰囲気を残した街並みが未だに多い国。服装も和服がそれなりに浸透しており、普段着として扱っていても不思議に思われることはない。

　東西南北各地に点在する支部と、京都の甘露町に位置する本部で物語は紡がれる。
　強力な怪異の気配を察知した上層部により、選りすぐりの隊員八名が本部へと招集された。それが君たちである。蘇った災いを討伐することが、この物語においての君たちの目的である。



用語説明


【　飛鳥隊　】

　怪異を倒すため、百年ほど前に結成された部隊。
　怪異化による暴走を防ぐため、二人一組のバディで行動することを義務付けられている。また、本部と支部にある寮では同室になる。
　入隊希望者は義務教育を終えた十五歳から志願可能。妖の力を持つ者は稀であるため、怪異に対抗可能だと判断された場合は試験も簡単に突破できる。
　京都に位置する本部は、全体的に和風な雰囲気の建物。実際に戦闘へ赴くのは妖の血を引く者のみだが、その他医療や雑務、運営などは人間が行っている。
　対怪異の戦闘能力の高さに応じて、バディ一組につき二枚、強さの順に紅色、琥珀色、群青色の三色の布が配布される。必ず身体や持ち物のどこかに身に着けること。最も危険な怪異の対応に当たる紅色の布が、HO参〜HO捌に配布されたもの。HO壱、HO弐は群青色である。
　片割れが紅、片割れが群青の実力だったとしても、紅が群青を問題なく守り切れるという確証がある場合は両者に紅色の布が渡される。HO伍、HO陸はこれに当たる。


【　妖(あやかし)　】

　かつて日本に存在したとされる、人に友好的な化け物。
　最近は見かけることはなくなってしまったが、その血は人間と混ざり合い、子孫は現在でも生き続けている。それが君たちであり、子孫でありながらも特殊な力と血を持つ者として、変わらず"妖"と呼ばれている。
　その感性はそのまま人間であるため、多くの者が人を愛し、怪異と戦うために命を懸けている。それを人々も知っているため、怯えることなく慕ってくれている者が大半だろう。


【　怪異　】

　遥か昔に現れ、未だに猛威を振るい人々を脅かす化け物。
　ひとりの妖が突如姿を変貌させ、驚くほどに強化された力を持ってして人々を殺し、妖を扇動してさらなる怪異を生み出したとされている。現在、それは怪異化、あるいは先祖返りと呼ばれている。
　単体でもかなりの力を持つ場合が大半であるため、一体を相手にするために二組、三組ほどのバディで赴くこともあるが、紅のバディはその限りではない。



企画概要


【　企画内容　】

・参加者による派生作品の作成、交流
・担当による本編小説の執筆

　この二つを予定しています。
　本編につきましては、友人にお任せすることになりました。


【　参加規約　】

　当企画は、とある作品に多大な影響を受けています。名前を載せるべきではあるのですが、そのジャンルがネタバレに敏感であるため、企画自体がネタバレになってしまう可能性を危惧してあえて伏せさせていただいております。
　以上のことから、企画の内容はすべて"身内ネタ"として扱ってください。可能な限り企画のことを表に出さないようにしてください。
　XなどのSNSでは、鍵付きのアカウント(占いツクール界隈の人のみ閲覧可能)でのみ公開を許可します。

　❏ 必須

・ログインユーザーであること
・お気に入り登録をすること
・どんな結末でも許せること

　❏ 可能

・3L
・現実にはあり得ない容姿
・複数のキャラクター作成
・派生作品の作成
・Discord鯖への参加

　❏ 禁止

・荒らし、パクリといった人に迷惑をかけること
・世界観を無視したキャラクターの作成
・失踪すること（一言ご連絡いただけるとありがたいです）


【　秘匿について　】

　秘匿HOがそれぞれ配布されます。可能な限り他の参加者には隠すようにしてください。秘匿HOに関する設定は、秘匿CSにのみ記載してください。ただし、公開HOで察せるであろう部分は公開CSに書いていただいて構いません。それほど身構えなくても大丈夫です。多少の秘匿バレは目を瞑ります。
　選考通過後は公開禁止と明記されている秘匿HO以外は公開していただいても構いません。ただし、隠していた方がより楽しめるかとは思います。
　また、秘匿内にある能力についての説明は、すべて公開していただいて大丈夫です。

　ランダムで配布されるシークレットHOが存在します。各バディの物語が終わったあとに配布させていただきます。


【　HOについて　】

　HO壱、HO弐など、数字で呼ぶことがあります。絡新婦から雪女まで、HO壱→HO捌と数字が割り振られています。
　以下はHOを握る際の目安になります。

・秘匿の重さ
　七歩蛇＞橋姫＞烏天狗＞雪女＞稲荷空狐＞蝶化身=絡新婦＞獏
・戦闘においての強さ（対怪異）
　橋姫＞獏＞雪女＞七歩蛇＞烏天狗＞絡新婦=蝶化身＞稲荷空狐
・単純な能力の強さ
　稲荷空狐＞橋姫＞雪女＞獏≧烏天狗＞七歩蛇≧絡新婦≧蝶化身


【　想定される地雷要素　】

・流血、怪我、体調不良表現
・鬱展開、救いのない結末
・本編による設定の追加（確定）
・キャラクターのロスト（回避可能）


【　副主催について　】

　企画への参加不参加は問わず、本編の作成と運営のお手伝いをしていただける方を募集しています。メッセージにてお声がけいただけますと幸いです。
　人数の制限は特に決めていません。Discordを所持している方だととても助かりますが、なくても問題はありません。
　本編の作成は稲荷空狐枠の彗星と、運営は主催である私と、連絡を取り合いながらお手伝いいただくことになります。よろしくお願いいたします。



本編について


しばらく派生作品の作成や関係組み、交流をお楽しみいただいた後、折を見て執筆いたします。
　途中で参加者の方々に選択をしていただく場面があります。それによってバッドエンドを迎える可能性がありますが、必ずハッピーエンドも書きますのでご安心ください。
　各バディの物語を描いたのち、舞台説明の通り全員が招集された際の物語を書きます。（彗星）


❏ 好事魔多し ─ 絡新婦・蝶化身

　四月の春。桜とともに君たちは出会った。
　国から招集された君たちは、今日から共同生活を始める。
　何かを忘れている。あの日々を思い出すための物語。


❏ 月に叢雲 ─ 七歩蛇・獏

　八月の夏。茹だる暑さの中、君たちは任務に赴いた。
　そこは七歩蛇の思い出の場所だと言う。
　与えられたか、奪われたか。それを知るための物語。


❏ 花に嵐 ─ 橋姫・稲荷空狐

　六月の梅雨。雨に遮られ、君たちは帰り道を見失った。
　静かな相合傘の下で、君たちは戦いの疲れを癒す。
　運命を大きく変えてしまった。これは歪さを直すための物語。


❏ さよならだけが人生だ ─ 烏天狗・雪女

　九月の秋。本部に招集される一週間前。
　任務を終えた休暇中、君たちは怪異と遭遇する。
　大切なものを失っていた。すべてを取り戻すための物語。


❏ 柳は緑、花は紅 ─ 全員

　十月の秋。神々の集う仲秋の頃。
　強力な怪異の気配を察し、君たちは本部に招集された。
　──さァて、誰から喰ってやろうか。



HO一覧


❏ 絡新婦

　君は美しくも悍ましい蜘蛛の妖の子孫だ。
　言葉巧みに人を騙し、操るのが君の生きる術である。君のその力は人に対してのみ有効で、怪異には効かない。
　君は毎日人の血を飲まなければ生きられない。とても特殊な体質なのだ。
　君には幼少期の記憶がない。何か悲しいことがあった気がする。

　君は蝶化身の相棒である。君たちは■■だ。

❏ 蝶化身

　君は死を呼ぶ見目麗しい蝶の妖の子孫だ。
　人と思えないほどに美しい容姿の君は、その見目で人を惑わせ、狂わせ、死に至らしめる。
　君の能力は、怪異に通用することはない。また、制御することができないため、少しずつ共にいる者を狂わせていく。
　君には幼少期の記憶がない。何か怖いことがあった気がする。

　君は絡新婦の相棒である。君たちは■■だ。

❏ 七歩蛇

　君は小さな毒蛇の妖の子孫だ。
　体内に猛毒を持つ君は、薬学の知識もあり戦闘にそれを活かしている。
　また、君の身体は小さく、そして脆い。決して戦闘に向いているわけではないのだ。
　君は最も長く生きている。君が一体いつからここにいるのか、誰も知らないほどに。

　君は獏の相棒である。君たちは■■でありたい。

❏ 獏

　君は悪夢を食べる獏の妖の子孫だ。
　対象の夢や記憶を食べる君は、それを知ること、奪うことができる。夢を生きる時間が長いために、君は現実世界の干渉を受けにくい。
　君への攻撃は威力が半減する。しかしその代わり、君は一歩間違えるだけで永遠に夢の世界から出られなくなってしまう。
　君は今回集められた仲間たちの中では最年少だ。
　※十七歳固定

　君は七歩蛇の相棒である。君たちは■■でありたい。

❏ 橋姫

　君は嫉妬深い悪鬼の妖の子孫だ。
　屈強な身体を持つ君は、誰よりも戦闘能力が高い。化け物じみた力である。
　また、君は暴力衝動、殺人衝動を患っている。それに耐えなければ、君は我を忘れて大切な人にすら手を出してしまうだろう。
　君は不幸体質だ。事あるごとに不運が君を襲う。

　君は稲荷空狐の相棒である。君たちは■■だった。

❏ 稲荷空狐 〆

　君は三千年生きた狐の妖の子孫だ。
　善の心を持つ君には、その心ゆえか癒しの力が備わっている。君は魔力を消費し、触れるだけで対象の傷や病を治すことができ、祈ることにより対象の心を癒す。
　行き過ぎた善というのは、時に不幸を招く。君は嘘がつけず、また嘘を見抜くことができない。
　君は幸運体質だ。事あるごとに君には良いことが起きり、能力も強くなっているような気がする。

　君は橋姫の相棒である。君たちは■■だった。

❏ 烏天狗

　君は神通力に秀でた天狗の妖の子孫だ。
　飛行する、水上を歩く、壁を通り抜ける、火をふく、雨を降らせる、など、君はさまざまな不思議な力を使える。
　強力な能力には代償がつきものである。君は能力を使うたび寿命を失い、それには激痛が伴う。
　君は雪女とつい最近知り合った。前の相棒？なんのことだか。

　君は雪女の相棒である。君たちは■■のはずだ。

❏ 雪女 〆

　君は儚き雪の妖の子孫だ。
　冷たい身体を持つ君は、魔力を消費し、指先を向け念じるだけで雪や氷を操ることができる。それは非常に戦闘向きの能力だ。
　君はその力を制御することができない。物や人を無差別に凍らせ、意図せず傷つけてしまう。
　君は烏天狗とつい最近知り合った。前の相棒？なんのことだか。

　君は烏天狗の相棒である。君たちは■■のはずだ。



最後に


　ここまで読んでいただき、ありがとうございました！
　もし応募してもいいかな〜と検討してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひフリーボードにてキャラメイクの壁打ちなどをしていただければモチベーションになります！
　また、質問ボードにて質問も随時受け付けておりますので、些細なことでも疑問点などがありましたらお気軽にご連絡ください。
　何かありましたら個別メッセージでの対応もさせていただきます。


　当企画は、お気に入り登録者15名で始動します。
　フリーボードが寂しいのでぜひ壁打ちしてってください……！！