玉と点

国｢わかった。気を付けよう。｣

Prrrrrrr

国｢…なんだ太宰。｣

太『もしもし国木田くん。例の場所に着いたよ。赤珠ちゃんを宜しくね？』

国｢嗚呼。お前もな。｣

赤「…なんかあったんですと？」

国｢社長と太宰がポートマフィアに向かった。
お前と神子の件でな。
今回は無駄に争ったりしないから安心しろ。｣

赤「そうですか……。…太宰さんが、ねぇ。」

国｢どうした？｣

赤「いえ。別に。何もないです。（ニコ）」

国｢明日は向こうがこちらに来て、お前と面会する予定だ。｣

赤「成る程。ドットちゃんに会いたい……！」

国｢ふむ…来る予定だとは聞いた。
おそらく逢えるだろう。｣

赤「やった…！」

国｢…貴様らはどういう仲なんだ？
お前は長寿だが神子は違うだろう。｣

赤「……………私達は、見えない糸で繋がってるのだと思うんです。ふとした所で結び付いて、太く、固くなったり、緩く解れ、やがて千切れたりする。それが友情と云うものです。それには、年だとか、生きた年数だとか、経験だとか、関係ありませんよ。一度お互い力をあわせて危機を乗り越える事で更に強くなります。
…………そういうものだと思います。」

国｢ふむ…そうだな。｣

〜〜〜〜〜
ドット｢着替えました。｣

紅｢よし。では参ろうかの。
夜会はお主、中也、そして鴎外殿じゃ。
妾は仕事があるのでな。｣

ドット｢はい。｣

森｢おめかしが出来たようだね。
さぁ行こう。｣
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
赤「そろそろ………ですか？」

国｢だろうな。｣

赤（そわそわ）
〜〜〜〜〜〜〜〜
森｢久しいですね。
福沢殿、太宰くん。｣

福｢嗚呼。｣

太｢久しぶり。
森さん、中也

…ドット…。｣

中｢…ﾊｯ…｣

ド｢初めまして福沢さん。
昨日ぶりだね治…。｣

森｢明日はこちらから伺います。
無いとは思いますが…老姫との面会がきちんとできるようお願いいたしますね。｣

福｢無論、そのつもりだ。
貴君に言われるまでもない。｣
〜〜〜〜〜
赤「………大丈夫でしょうか。」

国｢なにがだ？｣

赤「なんか……………バチってないかなと」

国｢落ち着けという方が無理な話だ。｣

赤「ﾃﾞｽﾖﾈｰ」

国｢今回は谷崎も同行できん。
与謝野医師も探偵社に居てもらっている。｣

赤「ひやぁ…」

国｢まぁあの太宰がケガをしてもいつものことだがな。｣

赤「何か至極当然みたいに言ってますけどそれかなりのカミングアウトでは？」

国「お前と神子にはあまり隠し事をしても意味がないだろう
まだ食べるか？」

赤「いただきます。（ｽﾞﾊﾞｯ」

〜〜〜〜〜
森「つもる話もあるだろう。
太宰くんと中原くん、神子と3人で話していなさい。私は福沢殿と明日のことで話し合ってくるよ。」

中「御意」
〜〜〜〜〜〜
太「…」
中「…」
ド「…」
太「すまなかった。」
ド「…」
太「君に危ない目に合わせてしまって」
ド「そんなことどーでも良い」
太「怒ってるのかい？」
ド「怒ってない。」
太「私のことどう思ってるか話して欲しい。」
ド「嫌い」
中「…」
太「…」
ド「他の女の子のこと好きって言った治なんて嫌い。」
太「すまなかった」
ド「嘘でも嫌。赤珠ちゃんは大好きだけど治だけは誰にも渡したくなかった。」
太「ごめん」
ド「…そんな顔しないでよ……馬鹿…」
太「もうしない。約束する。きちんと。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
赤「なんかすみません。色々お世話になった上、ご飯もご馳走になっちゃって。」