こｯ…此れは事故なんです！【文スト】

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今日は誰と一緒に居ましたか?by敦 - 2024年5月4日

今日は…賢治くんです!
***


此処は路地裏、裏社会の取引現場としてよく仕様されている…ということで見張ってます。


｢あ!YOUさん!!あの人さっきからウロウロしているので誰かと待ち合わせしてるみたいなので…｣


｢…ん?｣


｢此処は危ないので大通りに誘導してきますね!!｣


｢判った。お願いしまｯ…て、一寸待って賢治くん!?｣


賢治くんが誘導しようとしている人こそ今回の容疑者の可能性がある人で……

だから見張ってたんだよ!?賢治くぅぅぅん…カムバック!!



なんて心で思っても彼に伝わる訳なくて、
嗚呼、おそらく取引相手と思われる人まで来ちゃった…

賢治くん笑顔で会話…てか本当に誘導しようとしてるよ…??

あｯ、相手拳銃取り出しちゃったよ!?これヤバ……え、ちょ…賢治くんの異能すげぇ……


*****

｢YOUさん、あの方達自ら犯人だと教えてくれましたよ!矢っ張り心から相手を信じれば話してくれますね!!｣


満面の笑みで賢治くんはそう話す。何が起こったかは云わずもがな、探偵社の皆は察してくれるだろう。


｢賢治くん…本当に凄いね……｣


私なんか特に何にも役にたってないよ〜…と云おうとしたとき、



ビュウウウッ



突風が吹いてきた。
突然のこと過ぎて一瞬思考が止まったが…


｢…ｯあ!!｣


私は急いでふわりと舞い上がったスカートを押さえる。

しかし…周りの民衆からの、特に男性からの視線を見る限り、盛大にめくれあがっていた場面を見られたようで。


｢あ…｣


当然のように顔が赤くなる。

…恥ずかしい


泣きそうになりながら走ろうとした瞬間だった。


｢YOUさんｯ、そろそろ探偵社に戻りましょうか!｣


ひょい、と賢治くんにお姫様抱っこをされていた。

先程と変わらずニコニコ笑顔で、まるで今起きたことを無かったように接してくれている。


｢…………うん｣


気遣ってくれたのだろう。

…賢治くんの優しさに思わず泣きそうになってしまった日でした。


……今度ご飯を奢ろう…!!!



＿＿＿＿＿
賢治｢もぉ〜…YOUさん気を付けて下さいね!男の人は皆狼だｯておじさんが云ってたんですよ。怪我なんか負ったら与謝野女医に……あれ?ｯてことは僕も狼ですかね?(首かしげ｣

零さんﾘｸｴｽﾄありがとうございました!!

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