皆様、乱ｉ歩さんって可愛いんですよ。【日替わり】【文スト】

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今日の名探偵 - 2024年5月12日

・名探偵でも分からない事

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乱歩さんは、世界……否、宇宙一の名探偵。
いつも自信に溢れてて、格好良い。

そんな彼に恋をしている私だが……………。


『如何すれば良いんですかね………。
　距離の縮め方とか全然分からなくて……』

「妾に言われてもねェ……グイグイ行くぐらいしか言えないよ」

『そんな………』


如何すれば良いのか全く分からず、
与謝野さんに相談をした。失敗に終わったが。


「うふふ、YOUさん？
　私が教えて差し上げましょうか？」


軽やかな声の方へ振り向けば、ナオミちゃん。


『教えて！是非！』

「勿論ですわ！やり方は簡単！
　本人に聞くのです！」

『………え？』

「もうすぐ帰ってくる筈ですわ。
　それでは頑張って下さいね」

「良いニュース期待してるよ」

『ちょっと！？』


二人ともニンマリと笑いながら扉を閉じた。

え、本人聞くってどういうこと………？

そんなことを考えていれば、扉が開いた。


『あ………』

「何そんな所で突っ立ってるの？」

『お、お帰り、なさい……』

「ん、ただいま」


彼が私の隣を通る。鼓動が早くなる感覚がした。


「……言いたいことは言ったら？」


ズバリとそう言われ、ビクリと身体が跳ねる。
もう、勢いだ！ウジウジしているよりかはマシ！


『っ乱歩さんは、私の事好きですか！！』

「………は？」


…………違う、間違えた。もう少しゆっくり言うべきだったなこれ。


『あっ、否今のは違くてですね！？
　別に違くないんですけど、違くて！はい！』


自分でも何を言っているか分からない。


「違うんだ…………僕は、好きだけど」

『…………ん？』


いつもの帽子を深く被り、表情を見せない様にする。ふいに見える耳は真っ赤で。


「中々確認がとれなくて……」

『…乱歩さんにでも分からない事ってあるんですね』

「其処？ていうか、僕だって人間だよ。
　分からない事もある……君に関しては特に。」


やっと状況を飲み込めた。
両思い……という解釈で良いのだろうか。

自然と頬が緩み、恋が実った嬉しさで胸が高鳴る。


『ありがとうございます。
　大好きです、乱歩さん』

「嗚呼、僕もだよ」

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