【銀魂】you and me,me and you__

5種類の結果パターン

神楽「貴方のお相手アル！」 - 2024年5月6日

土方 十四郎 -like-
＊月と夕食といつもの二人＊


「トッシー！なんか食べに行こうぜ」

月に照らされた廊下を走り抜けてきたYOUは軽く手を上げて、副長室のドアを開いた。そこには、机に向かって報告書をまとめている土方の姿。

「ああ？」と、大層不機嫌そうにYOUを睨みつけた土方。その目には疲れがうかがえた。

「わお。どうしたの？トッシー。目が万屋(よろずや)の天パみたいになってんじゃん」

「うるせェ黙ってろ。つかトッシートッシーうるせェよ。さっさと消えろ」

かったりぃと声を漏らしながら、新しい煙草を吸い始めた土方に、YOUは肩をすくめた。
土方はかなりのヘビースモーカーだ。一度沖田が禁煙を訴えかけた際なんかは大変だった。

「えええ……行こうよトッシー。仕事ばっかりしてたらそのうち頭がパンクしますよ？」

「いや、しねぇよ」

ゆさゆさと土方の肩を揺するYOU。それにとうとうしびれを切らしたのか、土方が立ち上がった。

「だー、もううるせぇよ！」
「ず、ずみまぜぇん」
「ったく……ー」

土方はふっ、と煙たいため息をつき、YOUの方を見た。そしてその口を開いた。

「一時間で飯全部食いきれよ？食い切れるんだったら奢ってやる」

「……おう！任せろトッシー！」

パアア、という効果音が付きそうなほどに笑うYOU。それを鼻で笑いながら、支度を始めた。

＊

「うぷっ、食った食った……」
「お前食いすぎなんだよ……もう俺の財布からじゃねぇか」

消えかけの街灯に照らされた道を進みながら、土方は今日何度目になるかも計り知れないため息を吐いた。全部YOUの所為なのだが。

「どう？」
「あ？んだよ」

隣にいるYOUがニコッと笑いながら問いかける。

「報告書、もう終わりそう？」
「テメェに連れ出されてんだから、終わるもクソもねぇだろ。……まあ、明日丸一日潰せば終わるだろうよ」

そっかあ、と少し残念そうに俯いたYOUだったが、すぐにいつものように笑っい、沖田の真似を始めた。

「背後に気をつけてくだせェよ、土方さん。いつタックルするかわかりやせんよ？」

目を見開いて呆れていた土方だが、ふはっと吹き出して腹を抱えて笑いだした。
そのままYOUの頭をぐしゃぐしゃと撫でて。

「上等だコラ！」

満月が二つの影を、大きく伸ばしていた。

ーーー
……(´・ω・｀)むずい

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