強欲組との日々

9種類の結果パターン

今日はどちらでしょうか。 - 2024年5月6日

【ロウレス：貴方だけの、】


突然後ろから頭を撫でられ、身体がビクッと跳ねた。

「あ、ごめんっス」

振り返ると申し訳なさそうな顔をしたロウレスさんが立っている。

「大丈夫ですよ。びっくりしただけなので」

笑って見せれば、安堵の表情をするロウレスさん。
彼は少しの間私を見つめて、それからソファーに座った。それから、

「おいで、YOU」
「えっ……」

手を広げて、ニッと笑う。
戸惑いながらも近付くと、腰に腕を回されて、ロウレスさんの脚の上に座る形になってしまった。
目の前の、ロウレスさんの顔が、少し赤くなって。

「あー……可愛い……」

そんなことを言いながら抱きしめられた。言葉に、行動に、頬が熱くなる。
でも、心地好くて。私はロウレスさんの首元に顔を擦り寄せた。

「YOU、猫みたいっスね」

優しく頭を撫でながら、彼はそう言った。
ロウレスさんの大きな手のひらに、温もりに胸が高鳴る。
だから、私はこう応えた。

「ロウレスさんだけの、です」

貴方だけが、私をこうさせる。
撫でる手の動きが止まって、今更、恥ずかしくなった。

「そんなの、反則っスよ……」

ロウレスさんが呟いたから、顔を上げた。そしたら、すぐにロウレスさんが顔を近づけて。
目を閉じる間も無く、触れる唇。

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