日替わり短編小説【沖矢・赤井】

13種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月6日

沖矢昴・赤井秀一〜家でのんびり〜

今日は昴さんが一日家にいるというので遊びにきた

やっぱりすごい家……

借りてる家にしては立派すぎる

ソファーに座ると用意をしてくれていたのかコーヒーが出てくる

貴「あ、ありがとうございます」

昴「いえいえ」

貴「あ、今日は2人きりなので無理しなくていいですよ」

無理をしなくて、とは彼は今沖矢昴としての話し方で彼本来の姿ではない

私の言葉を聞き昴さんは首に付けていた変声機の電源をきる

赤「わざわざ気を遣ってくれてすまない」

久しぶりに沖矢昴ではなく赤井秀一の声を聞いた

貴「全然、気をつかってないです!」

赤井さんの声を聞きたかった、本当はそれだけだったのだ

赤「そうか…」

姿は昴さんのままだが声は赤井さん

この不思議な光景は片手で数える位しか見たことがなかったので面白い

クスクスと笑いながら紅茶を飲む


赤「何がそんなに面白いんだ?YOU」

いきなり呼び捨てで私の名前を呼ばれ心臓がドキンと跳ねる

貴「え……//」

赤井さんは立ち上がりこっちに寄ってくる

赤「さっきから俺を見ては楽しそうに笑うから気になってな」

結構バレないようにしていたつもりだったのだが流石FBIだ。すぐバレる

貴「そ、そうですか?」

無言のまま私の前に立ち顔を近づける

ち、近い/////

赤「フッ、顔が赤いぞ」

バレバレだ、と言い軽いキスを落とされる

今にも噴火しそうな勢いで熱い

私のそんな反応を見て彼が喉の奥でクックと笑う

貴「もう、からかわないで!///」

赤「やっとYOUらしいな」

優しい笑みをこちらに向ける

貴「へ?」

先ほどまでは見た目から少し遠慮がちに話していたが彼はそれに気付き今の行動を取ったのだろうか

頭が良すぎる…

赤「流石に変装までは取れないからな」

いつ誰が来てもおかしくない時間だ、それは仕方ない

貴「良いじゃないですか、私は得した気分です」

勿論、赤井秀一の姿はみたいが沖矢昴の姿も私は好きだ

そんなことを考えながらコーヒーの入ったカップに手を伸ばす

赤「……YOU、今日は泊まれ」

貴「えぇ!?」

今なんて、しかも命令系だったよ

赤「これはもう決定事項だ、夕方帰ったらすぐに泊まりの準備をしておけ、分かったな」

貴「は、はいぃ」

あ、つい勢いでＯＫを出してしまった

赤「夜はちゃんとした「赤井秀一」を見せてやる」

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