地球最後の日、君と… 【鬼滅の刃】【日替わり】

16種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月16日

胡蝶 しのぶ (ストロベリームーン様リク)


「…やっぱり、来たんですね」

『…そっちこそ』


がらり、扉を開けた紫の瞳が揺れる。

此処はそよそよとカーテンの揺らぐ図書室。


家は窮屈だし、人生最期の時くらい、

大好きな本で囲まれるのもいいと思ったからだ。


…そういえば、

目の前のしのぶと初めて会った場所だ。

なんて、覚えてる理由ないか。

もう、4年も経ったんだし。

窓から見える、逃げ惑う人を見つめながら、

そんなことを考えていると意外な言葉を発する。


「貴方に、会えるかと思って」

『え…』


突然の発言に目をぱちくりさせる。

自分でも、この姿は滑稽だと思う。


「今日、私たちの人生最期じゃないですか」

『…改めて聞くと、やっぱなんか嫌だな』


そうですね、と微笑み、

机の上に片脚を立て座っていた私の隣に腰掛ける。


「…私、YOUさんと出会えて良かった」

『何、急に』


顔を窓に向けたまま、

目も合わせずただただ言葉を交わしていく。


「…YOUさんとここで逢えて、勇気づけらた。YOUさんと一緒にいると楽しいです。」


そんなこと･･･。

もう、なんて声をかけたのかも覚えてないけど…


『…別に、私は何もしてないし』

「いいえ、本当にありがとうございました」

『…ん』


ふとしのぶの方を向けば、懐かしそうに。

そしてどこか嬉しそうに微笑むものだから、

もうそれでいっかなって思ってしまう。


『…しのぶ。こっちこそありがとね』


話題を変えたくて、話を振る。

…話変わってなくない？

まあいいや。


「YOUさんがそんなこと言うなんて珍しいですね。」


目を閉じはにかむ。

そんな表情も、出来るようになったんだね。

最初は心から笑えてなかった気がしてたけど。


『どーも。』

「…はい」


なんだかんだ言って、私もしのぶのこと好きだよなぁ。

二人で過ごす時間は落ち着くから。


何年ぶりだろうか。

目を合わせ、笑い合う。


直後、大きな爆発音が鼓膜を引き裂いた。

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