【黒バス】もし、世界滅亡のその時が来たのなら【日替わり】

11種類の結果パターン

『…本日、世界が滅亡します』 - 2024年5月8日

1.キセキの世代


突然の発表。

信じ難いけど…

あの雰囲気からすれば本当なんだろう。


やりかけのゲームを投げ捨てベッドから降りる。

素早く制服に着替え駆け出した。

…もちろん、向かう場所は決まっている。


そう。

私の通う帝光中だ。

息を切らしながら、体育館の重たい扉を開く。


目に飛び込むのは眩しい7色。

考えてる事は同じだね？


「遅かったね」

「家遠いんだって！」


揶揄う様に笑う赤司君に反論する。

…こんな風に話すのも、最期なんだ。


「…ねぇ、一人一人短く何か言いあいっこしない？」


唐突な提案にも関わらず、賛同の声。

じゃあ、まずは俺からっス！

そんな黄瀬君の声から時計回りに始まった。


…次々と進み、最後。

私の番。

深呼吸して、目を合わせる。


「黄瀬君。チャラチャラしてて、最初は苦手だった。でも、凄く友達思いで…いつも仲良くしてくれたね」


瞳を潤ませて、涙を零す黄瀬くん。

犬の称号が頷ける。

あーもう、男の子でしょ？


「緑間君。お堅い所もあって、変人だけど…とても面倒見が良くて、沢山お世話になったね」


目を伏せ、哀しそうな表情の緑間君。

いつもちょっかい出してウザがられたなぁ。

でも最期くらい、目を合わせてよ？


「青峰君。横暴で顔面兵器だし、怖いイメージだったけど…すごく優しくて、何かと私の事を気にかけてくれたね」


そんな風に思ってたのかよ？！

態とらしく大声を上げ笑顔を作る青峰君。

泣きたいなら、泣いてもいいんだよ？


「さつきちゃん。優しくて頑張りやさんな、大切な親友。一緒に出かけるの、楽しかったね」


ぼろぼろと溢れる涙を拭うさつきちゃん。

折角の美人が台無しだよ？


「紫原君。大きいし最初は威圧的で怖かった。でも、実はのんびりしてて…色々なお菓子を教えてくれてありがとう」


手に持つお菓子に全く手をつけない紫原君。

大好きなお菓子、食べなくていいの？


「赤司君。非の打ち所が無い完璧な人。でも実は抜けてる所もあって…よく相談に乗ってもらったね」


主将なんだ、当然だろ？

無理して笑う赤司君。

最期くらい、自分に素直になってもいいんだよ？


「黒子君。その影の薄さでよく驚かされたなぁ。でもそんな時間も嫌いじゃなかった、楽しかった」


何を言う訳でもなく微笑んでいる黒子君。

君は、強いね。


「皆、大好き。今までありがとう」


こちらこそ！


そんな声が聞こえるのと同時に、

大きな爆発音が耳に鳴り響いた。

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