【ジョジョ】今日も私は何かを食べる

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生物は生きるために物を咀嚼し、嚥下する。

そんな単純な本能的行為に少しの『スパイス』を加えたいと思うのは君を愛しているからだろうか。

○夢主とジョジョキャラがご飯を食べるだけの話
○たまに食べ物じゃないものも食べます
○ほのぼのしてたり、失恋してたり不穏だったり(不穏なのには★が付いてます)
○友達だったり付き合ってたり片想いだったり
○結構設定盛り込みます
○口調が迷子
○全然リクエスト受け付けます

○メニュー○
・シーザー×晩御飯

・承太郎×人魚の煮付け★

・花京院×メロンソーダ

・DIO×アフタヌーンティー

・ディエゴ×シチュー★

5種類の結果パターン

いっぱい食べる君が好き - 2024年5月11日

｢昏睡状態、だと？｣
｢はい……YOUさんは強く頭を打ち付けていたようで……｣

DIOとの戦いが終わり数日後、SPW財団の医師から告げられた言葉に俺は絶句する。
医師に連れられた病室にYOUはいた。
沢山の管がYOUに刺さっている。そんな状況でもYOUが眠る姿は綺麗であった。

｢……YOU｣

彼女に一歩一歩近づく。いつもなら鈴の鳴るような声で返事をしてくれるのに、返事がない。

｢YOU、起きろ、YOU｣
｢……もうやめるんじゃ、承太郎。やめてくれ｣

いつの間にか病室に入ってきていたジジィに止められるがそれでも俺は名前を呼び続ける。
お前と一緒にこれからも過ごしたかった。遊んで、笑って、たまに怒って泣いて……
お前は食べることが好きだったから色んな料理屋に連れて行こうと思った。なのに……

(俺が……YOUを目覚めさせなくちゃあならねぇ……)

そこから俺は毎日YOUを目覚めさせる方法を調べた。
どんなに眠くても、やらなくちゃあいけないことがあってもYOUのために探し続けた。
そして遂に見つけた。

(人魚の肉、か)

人魚の肉を食べればアリとあらゆる病気や怪我が治る……が、それと同時に死ねない体になってしまうらしい。

でも、それでも俺はYOUに生きていてほしいんだ。

人魚を見つけるのにも一苦労だった。人魚がいると噂の国を色々巡って何年も経っていた。
人魚を見つけて殺した時、それはすごい達成感だった。
手が赤く染まるのを見て、YOUの顔が浮かんだ。
俺はこんなに汚れてしまった。お前を助けるために、沢山のことに手を染めた。

もう何年ぶりかも分からない病室へ向かう。
あの時と変わらない様子でYOUは寝ていた。

｢おいYOU、俺はやっとお前のことを助けられる｣

彼女についている酸素マスクを外し、鞄からタッパーを取り出す。
魚料理の中では煮付けが好きだと言っていたからあの肉は煮付けにして持ってきた。
そのまま彼女の口に入れる。

｢大丈夫だ、お前を1人にさせる気はねぇ｣

そう言って自分の口にも煮付けを入れる。
これでYOUと俺はずっと一緒だ。……永遠に。

｢じょうたろう……？｣

何年ぶりかの彼女の声が病室に響いた。

○承太郎×人魚の煮付け○
(ち●かわリスペクトです……)