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愛に溺れてゆく。 - 2024年5月8日

「グリフィンドール、10点減点。」

獅子寮がざわめいた。
あの黒髪陰気教師は今日も減点オンパレードだ。そのわりに蛇寮には甘い。

(許せん！！！)
心の中でボヤいていると、突然鋭い視線を感じた。あいつがあたしを険しい目つきで見ている

「我輩の授業に何か不満でもあるのかね。 」

「いっ、いえ、滅相もございません！あたしはただ・・・」

「グリフィンドール10点減点！今日はこれで終わりとする。おまえは残れ。」

「は・・・はい。」
ザワザワとみんなが教室をでていった。あたしがいったい何をしたっていうんだよ！

ドｫン！！
重苦しいドアがスネイプの杖1振りで閉まった。

ここはとりま謝罪しておこう←
「も、申し訳ございませんでした！先生の授業に不満などひとかけらもございません！！」

怖い。怖すぎる。目の前であいつに見つめられている。
と突然、ぎゅっと抱き寄せられた。
「もうここには２人だけだ。生徒ぶるのはよせ。」
あたしだけの優しいセブ・・・
彼の黒い瞳が愛しそうにあたしを見る。

「セブ・・もうすぐあたしが卒業したらお嫁さ・・・んんんっ！」
とろけるような口付け。深く、また深くなってゆく。甘いけど情熱的で・・・
「っんぅ！っはぁんっ！！んんんぅっ！っはぁ｣
やっと息が許された。

だけど体はまだセブの腕の中...

｢そういうことは我輩に言わせろ。｣
彼の潤んだ瞳は熱を帯びている。
｢え？｣

｢YOUは卒業したら我輩の妻になれ。｣
彼の黒髪がさらりと揺れた。

｢拒否権は無しだ。｣
もうっセブったら…！
｢っセブ。大好き。｣
｢軽々しく言うな。｣
セブの笑顔。 だれも見たことないでしょ？？

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