文豪達にキスしてみた。

10種類の結果パターン

今日のキスのお相手は…！？ - 2024年5月8日

今日はあの僕くんです！


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ｼﾞｬﾗｯ…


動く度になる金属がすれる音。


私の足に繋がれた冷たく重いもの。


私の自由を奪うもの。



今となっては当たり前になってしまった鎖。


暗い部屋で私は今日も、恋人の帰りを待つ。




不意にドアが開くと、中に入って来たのはあの人。



『おかえりなさい、龍之介君』


「嗚呼」



『……ねぇ、いつになったら私はこの部屋から出ていいの？』



その言葉を発した瞬間、龍之介君を取り巻く雰囲気が変わった。


「何故そんなに外に出たい。僕だけでは不満か」



『そういう訳じゃなくて……私も外で遊んだり』



したい、という前に羅生門が飛んできて、首を押さえつけられた。



『う……』


「僕だけでは不満か。僕といるだけでは不満か。僕さえいればそれでいいだろう」



『ごめ、なさ……』



謝ればすぐに離してくれた。


辛くはない。


怖くもない。


もう慣れた。



『龍之介君、こっち来て』


そう云えば龍之介君は私に合わせてしゃがんだ。



ﾁｭ



『私は、龍之介君さえいれば、それでいい』


龍之介君は愛おしそうに私を見つめると、唇を重ねてきた。


こんなのおかしいってわかっている。


けれど、それでもいいと思えるほどには、私は彼に溺れている。



私の心を奪った人。

今となっては当たり前になってしまった生活。

暗い部屋で私は今日も、恋人を愛し愛されている。



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遅くなりました。

ヤンデレって難しいですね…ていうかヤンデレってこれであってるのかさえ不安…

リクエストありがとうございました！

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