アウトドア派な君【日替わり】【呪術廻戦】

8種類の結果パターン

今日貴方とアウトドアデートをするのは…？ - 2024年5月7日

▹禪院真希

『真希先輩、本当に良いんですか？』
「そんなに何回も聞くなよ…良いって言ってるだろ」

　3級術師に昇格した祝いだと笑う彼女に感動してしまう。なんて良い先輩なのだろうか。そうしみじみ思いながら店員を呼んだ。

　事の発端は2週間前、唐突にこの日の予定を空けておけと言われた私は先程まで何が何だか分からないままでいた。何度彼女に問うても着くまでの楽しみだとはぐらかされて焦らされていたのである。到着後、危うく白目を剥いて卒倒するところであった。というのも、彼女に連れてこられた場所は以前から私が一緒に行きたいと駄々をこねていたカフェだったのだ。首がちぎれるかと思う程の勢いで彼女を見れば、予約画面の表示されたスマートフォンを見せられた。流石だ。予約まで完璧である。

『真希先輩…！』

　案内されて店内に入った私は辺りを見渡す。あんなに行きたかったところに来ているのだ。しかも、真希先輩と2人でである。こんなに嬉しい事はない。席に着いた私はしばらく彼女の事をまじまじと見ていた。視線に気がついた彼女がメニュー表でぱしりと軽く叩かれる。どうやら見すぎたらしい。メニュー表に目を落とした私に声をかけてきたところで冒頭に戻るのだ。

「私の奢りだから好きなの頼めよ」

　これとか前からガン見してただろ、と言う彼女にパッと顔を上げる。何度も何度も聞き返せば、昇格祝いだと笑われた。有難くずっと食べたかった物を注文する。先程から感動の嵐で彼女に後光がさしているようだ。まさか彼女の方からこのカフェに連れてきてくれると思いもしなかった私の情緒は暴れ回っていた。届いたスイーツの写真を大量に撮る。色々な方向から撮っていれば、目の前の彼女が笑う声がした。だって、真希先輩に連れてきてもらったという思い出を残したいのだ。そう言えば鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした後、可愛い後輩だと頭を撫でられた。早速スイーツを食べ始める。時折2人で交換しながら食べたそれほど美味しい物は、後にも先にも現れなかった。

この作品には8種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：