【ONE PIECE】貴方は大切な───。

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いつ死ぬかも分からないから

たまには側で、言わせてほしい。

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どうも、アルナです。
ささやかですが、私からのクリスマスプレゼントを…(2020/12/25 0:00)
今回はONE PIECEの日替わりです！

ルフィ
ゾロ
ナミ
ウソップ
サンジ
チョッパー
ロビン
フランキー作成中
ブルック作成中
ジンベエ作成中

宜しければこちらも↓
【ONE PIECE】透明を変えるなら【サンジ】

それでは、どうぞ！！

10種類の結果パターン

伝わらなくても良いから聞いて - 2024年5月11日

目に傷が出来たって、どうってことない。

天気は快晴。煌めく海の上。
私が目に入るのは空の青でも、海の青でもなく、こんなに近くにある緑。

「無性に腹立つわ...」

「喧嘩売ってんのかテメェ…」

甲板の芝生だって、ウソップの育てているポップグリーンや、ロビンの花壇も、綺麗な緑で溢れているというのに、私が今見ている緑は、間違いなくこの男の髪と服。

別にそういう意味で好きだから見惚れてるとかではなく、チョッパーに頼まれたから見ているだけだ。
10日間、包帯を勝手に外して筋トレしないか見ててほしいと。

何て無茶なお願いだと思ったのが1週間前。
今回は異様なまでに大人しくて、物珍しくてつい見入ってしまうのだ。

「でも珍しいね、チョッパーの言うこと聞くなんて。」

「お前が邪魔で筋トレ出来ねェだけだ。」

「あ～らゾロく～ん、そんな事言っていいのかな～？」

大人しく言うこと聞いているゾロの為に、この間島で買っておいたお酒を見せつけた。
どんだけ飲みたいんだとツッコみたくなる程興味を示していたので、冗談だよと言いながら渡した。

「本当はまだ飲酒も禁止だけど、内緒にしてね。」

「気が利くなァ、ありがとよ！」

そう笑顔で早速栓を開け、豪快に飲み始めた。
こういう豪快なところは、確かに見ていてすっきりはするが、それで致命傷を負っては世話ないわけで…

「おお、良い飲みっぷり。って、そんな飲み方して大丈夫なの？今回傷酷かったでしょ？」

「大したことねェよ。」

「大したことあるからチョッパーが10日も動くなって言ってるんでしょうが！」

さり気なく注意を促してもこれだ。
シャボンディで目の傷を指摘した時も、それが何の問題なんだ？というか、そんなことあったな…みたいな返事をされたのみ。
本当、船長に負けず劣らずの猪突猛進振りで、注意するのも疲れる。

「本当、命が幾つあっても足りないよ...」

「こんなとこで死ぬ気はねェから安心しろ。」

「出来るかッ！！本当にもう、常日頃から命を大事になさいッ！！」

「お前は俺の母ちゃんかッ！」

「仲間だよッ！」

ふざけた口調で言えば、次第に面白くなって2人で笑ってしまった。
笑って色々吹っ飛んだのか、もうどうでも良くなった。

「背中の傷以外は、男の勲章ってことにして落とし込むよ。」

そう微笑んで、心の中である言葉を送った。

死ぬこと以外は擦り傷、ってね。