苺の王子様との甘々な日常【すとぷり／日替わり】

9種類の結果パターン

誰に愛される？ - 2024年5月1日

『ヤンデレ』〜Root〜



♡


｢本当お前きもいんだよ｣

｢死ね｣

｢消えろ｣



…なんで。なんで。


私は何もしてないのに。




私は虐められている。女の子に暴力を振るった、という嘘の噂が流れたせいで。



それまで仲の良かったクラスの皆の冷たい視線。

教科書を捨てられたり、上履きを隠されたり。

その他にも暴力、罵声が毎日のように私にとんでくる。




今日だって｢死ね｣と書かれた大量の紙とカッターが引き出しに入っていた。

…気にしないように。表情に出さないように。

すると、ある1人の男子が私の頬を叩く。




『いたっ』

クラスメートはみんな笑っている。

思わず涙がこぼれ、膝から崩れ落ちる。



…学校に行きたくない。…もう辛い。




る｢ねぇ、何してんの？｣


そこにぞっとするほど低い声が教室に響き渡った。


いかにも不機嫌そうな彼、黄瀬くんが来た。


クラスメートは気まずそうに顔を見合わせている。


る｢佐藤さん、大丈夫？｣




泣き崩れている私に手を差し伸べてくれた。


…黄瀬くんはいつも私の事を助けてくれる。


黄瀬くんだけ。黄瀬くんだけが私の味方になってくれる。




る｢…ちょっと外でよっか。｣


こくっと頷いて2人で廊下に出る。




る｢…あのさ。｣


私が少し泣き止んでから黄瀬くんが口を開く。


る｢僕、佐藤さんを守りたい。佐藤さんが好きなんです。｣


『えっ…』


真剣な眼差しで告白されて心臓が破裂しそうなほど高鳴っている。




黄瀬くんはいつも私を守ってくれて。

黄瀬くんなら。黄瀬くんが私のそばに居てくれるのなら。この辛い毎日も乗り越えられる気がする。

…私には黄瀬くんしかいない。




『…私も黄瀬くんのことが好きです。』




るぅとside


…堕ちた。ついに僕のものになったんだ。

はぁ。ここまでくるのに大変だった。

でもクラスメートのおかげかな。



僕が流した嘘の噂。

…あんな噂をすぐに信じて佐藤さんを虐めるなんて。

佐藤さんは可哀想だったけど。まぁ泣き顔も見れたし良かったな…なんて。




今、YOUの大きな瞳には僕が映っている。

その可愛い声は僕の為に発せられている。




僕のものになったYOUを抱きしめる。


ふふっ、そうやって耳がすぐに赤くなるのも可愛いよ。




る｢僕のものだから。一生逃がさないよ｣




♡♡♡

ヤンデレ感うすめ…

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