【忍たま】年貢の納め時

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(白 ´-` )〈長編の波が来ないので息抜きに作りました
(缶^ o^)〈文字数と闘いながら書いています！
((꜆꜄ ^ o^ )꜆꜄꜆)))文字数】

【大まかな設定】
・六年生と同い年

【日替わりを見る上での注意】
・書いてる人が二人いるので書き方や夢主の口調、性格にブレがあります。
・「このキャラ、こんな事言わないと思うんですけど」と感じるかもしれません。そう思ったらそっと読むのをやめましょう。
・結婚生活、プロポーズの話なのでキャラが大人になっています。
・書いてる人の都合上、下級生は出ません。もし、下級生の夢小説を望まれるなら他の作品を探すことをお勧めします。
・必要最低限のマナーは守りましょう。
・リクエストは受け付けてません。
・全て書いてる人の妄想の塊です。
・同じキャラの話が二個以上あります。

【制作済み】
・食満留三郎
・不破雷蔵
・平滝夜叉丸
・諸泉尊奈門

5種類の結果パターン

今日の旦那 - 2024年5月7日

食満留三郎
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「まあ、その、なんだ。俺は存外、お前と居るのは嫌いじゃないらしい」
「…そう、嫌いじゃないなら好きでもないのね」

思いもよらない一言に、嬉しさで頬が緩むのを隠す為に少し顔を伏せる。
本当？嬉しい。と言いたい気持ちを抑え、口から出したのは可愛げのない試す様な言葉。

男と女の恋愛に曖昧な言葉を使うと、涙を流すのはいつだって女の方だ。少なくとも、YOUはそう言った場面を何遍も見てきた。
だから留三郎のその曖昧な言葉を一蹴する。

「ごめんね。でも、貴方の今の言葉だとそう言う意味にも捉えられるの」

留三郎の本心を想いを分かってはいる。
その言葉に辿り着くまでに真面目な性格の彼の事だ、悩んでいない訳がない。
何度も否定して問答した先に導き出された言葉であると言う事は、彼の愛しみと真剣さが混じった眼差しを見れば分かる。

卒業後、こうして運命の再開を果たさなければ、彼は死ぬまで言うつもりはなかったのかもしれない。

そんな事は分かっているけど「嫌いじゃない」は嫌なの「離したくない」って言って。
乙女はいつだって揺るぎのない確信が欲しいのだ。

「いや、俺の言い方も悪かった」

こんな面倒な女に対して怒ることも不愉快を顔に出す事も無く、変わらず愛しみの眼差しで気にするなと笑う。

つくづく優しい男だ。
昔からそうだった。

「じゃあ」
「俺と夫婦(めおと)になってくれないか」

この話を終わりにしようとしたのに、どうしてそんな事を言うのか。

惚けて言葉を返さずにいるYOUに、何を勘違いしたのか怪訝そうな顔をして留三郎は話し出す。

「なんだ、俺と夫婦になるのは嫌なのか？それともまた俺の言い方が悪いとか言うんじゃないだろうな？」

これ以上の言葉を求められても困るぞ。と嫌そうな顔をして頭を横に振る。

「私の返しに…面倒だと思わなかったの？」
「はあ？まあ、確かに思わなくもなかったが…。あ、まさかそんな事で俺がお前の事嫌いになるとか思ったのか？」

阿保か。と呆れた後ふっと息を吐いてYOUと呼んだ。優しい声色に無意識に顔を上げる。

「一回しか言わないからな」

一番星が見え出した茜色の空にたなびく雲。
縄張り争いをする鴉の鳴き声、少し肌に寒い秋の風。何処かの家の煮物の匂い。
それら全て無くなり、視覚が、聴覚が、触覚が、嗅覚が彼の方へ向けられる。

「ずっと惚れてた女を、嫌いになるわけないだろ」