【名探偵コナン】いろんな日にいろんな人と

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月8日

赤井秀一「バレンタインデー」

『はぁ…。』

無理。私には無理。

ここは工藤邸。テーブルに顔をうずめて座る私の横には
真っ赤なリボンでラッピングされた黒い小さな箱。
昨日、園子や蘭に教えながら作ったチョコレートだ。
二人には大人ぶって「ちゃんと渡すのよ」なんて言ったけど、結局、一番大人で恋愛経験のある私が意中の人に想いを伝えられずにいる。
大人気なさすぎて笑い話にもなんない。こんなの。

昨日はあんなに張り切ってたのに、いざ面と向かって話を切り出そうとすると、彼の目がいつもより自分をとらえてる気がして、何も言えない。

そもそもバレンタインなんて子供すぎる。

何でチョコなの？何で渡すのよ。

これだってたいして苦労して作ったわけでもないのに無駄に愛情込めちゃったりして…。
こんなもん、渡すくらいなら…。

「お前も渡すのか。いたんだな、お前に意中の人間なんて」

突然、横から声が聞こえた。
顔をあげたら、箱を手に取り、嫌な笑顔で私をみつめる秀一さん。

『…急に話しかけないでよ。びっくりした。』
「…それにしても、お前は器用だな。ここまで見事なラッピングをされたら、相手も開けがたいだろうな。」

そう言いながら私の前の席に座る。
普段はしているニット帽も、上着もないため何だか新鮮だ。

あぁ。かっこいい。かっこいいなぁ。大好きだなぁ。

「誰に渡すんだ？」


『…あなたにあげるの』

顔が…赤くなるのを感じる。私はもう一度机に顔を突っ伏した。

「…ははっ。じゃあ俺がほどかなきゃいけないのか。このラッピング。」
『…』
「…で？誰に渡すんだ？」
『…は？』

思わず顔を上げた。

嘘…でしょ。

「冗談だろ？」
『…え…』
「……本当だったのか！？」

信じられない位驚いてる。もう。なんなんだよあんた。
どうしたらいい？冗談似決まってるでしょ！って、笑う？
それとも、、、それとも？

すると、いきなり秀一さんが笑い出した。

「お前はほんとにかわいいな。」
『…え？』
「冗談に決まってるだろ。」

そう言いながら、私の髪をぐっしゃぐしゃにして
頭を撫でる。

『〜〜っ！！もうっ！好きっ！』
「俺もだ」

そして、長い長い、キスを落とす。
チョコより甘い、深いキスを。


あぁ、ヤバイな。

ヤバイよな。

相手の事が好き過ぎて、これだけじゃ足りないと、思ってしまう、、、


それが、

ー彼も、、、

ー彼女も、、、





ー一同じならいいな、、、

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：