TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第７話：大事な特徴いい香りが残る店内。
私は少しの間、放心状態だった…。

ふと我に返り、急いで店の戸締りをしてバス停に向かった。
恐怖心からか心臓はドキドキして落ち着かない。

そして、バスの中でさっきの出来事をユウコにメールをした。
するとすぐさま電話がかかってきた。

「もしもし？」
「A大丈夫？何もされてない？」
「うん、大丈夫だよ。ごめん、今バスの中なんだ。またかけ直すね。」
「わかった。ひとまず声が聞けて安心した～。」
「心配してくれてありがと。じゃあ、また後で。」
ユウコの声を聞いて少し気持ちが落ち着いた。

家に着き、途中で買ったコンビニのお惣菜をつつきながらユウコに電話をかけた。

「ふーん、じゃあその男、何もしないで出て行ったの？」
「うん。」
「一体、何が目的だったんだろう…？(悩)。」
「さぁ…。」
私たちはしばし悩んだ。

「あっ、ねぇユウコ、東方神起って男性にも人気があるの？」
「そうだなぁ…最近は男のファンも増えたっていうのは聞いたことがあるけど。…どうして？」
「その人、『Begin』をピアノで弾いたんだよ！楽譜も見ないで。」
「えっ？」
「しかも、かなり上手かった。」
私は、彼が弾いたピアノの音を思い出していた。

「へぇ～、Aが言うくらいだからかなりの腕前だね。…で、その男ってどんな感じだったの？」
「帽子かぶってサングラスしていたから顔はよく見えなかったけど、服装はおしゃれだったよ。背も高かったし…あと…あっ、いい匂いがした！」
「匂い？？」
「うん。種類はわからないけど…たぶん、香水かな？」
「他に特徴は？」
あれこれ刑事みたいに聞くユウコに思わず吹き出した私。

「なんで笑うの？こっちは真剣なのに！！」
「ごめん、ごめん。だって刑事みたいなんだもん(笑)。…ユウコ、ホントにありがとね。お陰で元気が出た。」
「なーに言ってるのよ！これぐらいのこと(笑)。また何かあったらすぐに連絡してよ！」
「了解っ！」
「よろしい！(笑)じゃあ、今日はゆっくり寝なよ。」
「わかった。おやすみ～。」

電話を切り、私はユウコの存在にとても感謝した。

日本に生まれ、ユウコに出会えたことが私の一番の…

「ん？日本？ …あっ、そういえば …あの人が話した言葉、日本語じゃなかった。」

私は大事な特徴をユウコに伝えるのを忘れていた。