TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第22話：手
あ、私も自己紹介しないと…。

「私、Aです。えーっと、日本人です。…あっ！」
私は自分の発言に赤面した。
なぜなら、どっからどう見ても典型的な日本人タイプの私。今さら「日本人です」って…。

「わかってますよぉ(笑)。Aさん、面白いっすね。」
そんな私の天然ぶりをユチョンさんは笑った。

「ははっ…すみません(苦笑)。じゃあ、コーヒー運ぶの、手伝ってもらえますか？」
「いいっすよ。」

私は淹れたてのコーヒーをカップに注ぎ、トレーに乗せてユチョンさんに手渡した。
そのとき、私の手にユチョンさんの大きな手が一瞬触れた。
そして、ただそれだけのことに、なぜか一人ドキドキした。

「二人とも～、Aさんの淹れた、美味し～いコーヒーが出来たよぉ～。」
ユチョンさんがテーブルにコーヒーを並べると、みんなで一息ついた。

そして、音楽の話など色々話していると、
「あっ、おじさん、自己紹介忘れてました(照)。僕、ユチョンです。こっちはチャンミンです。」
急にユチョンさんが自己紹介をした。

(韓国語)
「ヒョン、名前も言ってなかったんですか？」
「ああ、色々あってな(苦笑)。」
「じゃあ、僕たちが東方神起ってことも…。」
「二人とも知らないんだよ。」
「あー、だから普通に接してくれているんですね。…僕たちもまだまだですね(苦笑)。」

二人の会話にキョトンとしているオーナー。

「あ、ユチョンさんは韓国の方なんですって。日本語上手ですよね。」
私はオーナーに説明した。
それから楽しい時間が過ぎ、気がつけば21時を過ぎていた。

「もうこんな時間か。みんなそろそろ帰ろう。ユチョン君、チャンミン君またいらっしゃい、待ってるよ。」
「はい、ありがとうございます。」

戸締りをし、店の外に出ると冷たい夜風が吹いていた。

「じゃあ、Aさん、気を付けて帰るんだよ。お疲れ。」

「お疲れ様でしたぁ～。」
「お疲れ様でした～。」
「お疲れ様でした。」

ユチョンさんとチャンミンさんと私はハモるように同時に言った。

「はは、きれいなハモリだな。それじゃあ。」
オーナーはそういうと、一人夜の街へと消えて行った。