TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第39話：音　～ユチョンside～
おじさんと別れ、一人になり考えた。
Aさんを悲しみから助け出したい…。
今まで誰かのことをこんなに真剣に考えたことがあっただろうか？

でもなかなか考えが浮かばない。
そんな時、ふと、おじさんが言っていたことを思い出した。

「ユチョン君のピアノの音色はAさんと似ている。」

「そうだ！」
俺は本屋に戻り、あの楽譜を手に取った。
そしてレジで会計を済ませると急いでマンションへ戻った。

「ヒョン、おかえりなさい。何処に…」
チャンミンの言葉も耳に入らず、俺は自分の部屋に直行した。

そして買ったばかりの楽譜を広げ、目を通し、一つ一つ音を確かめるようにピアノを弾いた。
どのくらい時間が経ったか分からないくらい、無我夢中で弾き続けた。

他のメンバーはそんな俺に話しかけられなかったんだろう。
「作曲してんのかな？」
「でも、雰囲気が…。」
「何かあったのかな？ジュンス、さり気なく聞いてこいよ。」
「僕に“さり気なく”は無理ですよぉ(苦笑)。」
代わる代わる部屋を覗きに来ては、ヒソヒソ話をしていた。

「ヒョンたち、どいてください。」
他のメンバーを押しのけ、チャンミンがノックをして入ってきた。

(韓国語)
「少し休憩した方がいいですよ。」
俺のことを心配してコーヒーを持ってきてくれたみたいだ。

「ああ。ありがとう。」
俺は一息つくことにした。