今日の貴方のお相手は…？
物干し竿(洗濯物付き)〜ササキコジロウ2〜 【貴方は危ないところを助けてもらいました】
サ「…全く、こんなところで刀を振るいたくは無かったんだが…。」
そう言って俺は目の前にいる悪霊を斬った。
悪霊は黒い霧と化し、断末魔を上げて消えていった。
サ「…大丈夫か？まさか本殿にも悪霊が攻めてくるなんてな。」
『あ、有難うございますっ…いつも助けてもらって…』
そう言って主はヘナヘナと畳の上に座り込んだ。
…相当怖かったのだろうか。呼吸はまだ浅く、肩も少し震えていた。
サ「すまない。…主に怖い思いをさせてしまった。」
俺は震える主の背中に手を回し、自分の肩に引き寄せた。
サ「…俺の肩を貸そう。落ち着くまで、傍に居る。」
『……私が弱いばっかりに、いつも迷惑掛けて…ごめんね。』
サ「何言ってるんだ。大切な人を守るのは当たり前だろう？」
未だに震えている主の耳元で囁く。
面倒くさがりな俺からしたら他人を守るなんて滅多にしないが
主のためなら、自分の命を捨ててでも守りたいと思う。
サ「…一つ、主に言っておきたいことがある。」
『…？』
主は黒く、大きな瞳で此方を見上げた。…本当に可愛らしい主だ。
サ「俺が主を守るのは、仕えてるからとか任務だからとかじゃない。」
サ「…俺が主を守るのは、俺をもっと愛して欲しいからだ。」
そこまで言った時、主に動揺が見られた。…何だ、俺の気持ちに気づいてなかったのか。
サ「ただ守るだけじゃない。…討伐や遠征を頑張るのも、もっと俺を見て欲しいからだ。」
俺は主が逃げられないように、さらに強く抱きしめた。
『コ、コジロウ…？』
サ「…俺だけを頼って欲しい、俺だけを見ていて欲しい、俺だけを…愛して欲しい。」
抱きしめていた手そっと離し、赤くなっている主を見つめた。
サ「…それと……」
俺は主の耳元に顔を近づけ、囁いた。
サ「勿論、俺は主の全てが好きだ。……だから」
サ「主も答えてくれないか、俺の気持ちに…」
サ「……勿論答えは『好き』か『愛してる』しか認めないからな？」
――――――――――――――――――――――――――――――
明石と同じ気配を感じる…。
この作品をお気に入り追加
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虚無零(プロフ) - コメントを残してくださり、有難うございます！作者のモチベに繋がるので本当にうれしいですm(_ _"m)何かあったらコメントくださるとうれしいです(´_ゝ｀) (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8b8dd662b7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 明石………カッコいい…！好きだああ！！！とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月22日 0時) (レス) id: 58777ef85e (このIDを非表示/違反報告)
虚無零(プロフ) - コメントありがとうございます！自分には勿体ないお言葉です(´_ゝ｀)なるべく更新頑張りますので気長に待っていてやって下さいm(_ _"m) (2018年4月18日 23時) (レス) id: 8b8dd662b7 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - いつも楽しみに見させていただいています。( ´艸｀)これからも無理しないように、頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2018年4月14日 17時) (レス) id: fd50aac36b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成
この占いのブログパーツ
作者名：虚無零 | 作成日時：2017年8月2日 1時
