今日の貴方のお相手は…？
拳銃〜陸奥守吉行〜 【設定：鍛刀でお目当ての子が来ませんでした】
ずーん、という効果音が付きそうなほど椅子にもたれ掛かる私。
『結局、来なかった…。』
半泣きでそう呟き、残りの資材の量を確認する。
…うぅ、もう資材がカラカラだよぉ…札も残り僅かだし…。
陸「諦めるのはまだ早いぜよ！次までに資材貯めてまた頑張ればええ。」
そう言って慰めてくれるのは私の初期刀、陸奥守さんだ。
彼は毎回敗北している鍛刀キャンペに飽きもせず挑む私を応援してくれる、優しい刀だ。
『有難う…。でも、今回の子は絶対お迎えしたかった…。』
あの短刀君め…私の心を射止めておきながら来ないとは、焦らしプレイかコノヤロー！
あぁ…こんなにも愛しいのに、なぜ貴方はこの本丸に来なかったの…？
陸「…そうじゃったか…ほがーに欲しかったが？」
『勿論！…ああ、愛しいあの子は一体何処に…？』
バタッとその場に倒れる。すると彼が心配そうにこちらを覗き込んできた。
陸「ほがなこといいなや。……やっぱりわしじゃーいかんちやか…？」
いじけた子犬の様な顔で問うてくる彼。
ただならぬ気配を感じ取った私は急いで起き上がった。
『いや、決してそんな事は…』
陸「そうちやね、わしなんかよりアイツの方が…」
陸「……おんしは知らんけどわしは…わしは、おまんの事がずっと―――」
そこまで言いかけた時、彼は何を思い止まったのかギュッと口をつぐんだ。
『…ごめん私、陸奥守の事何にも考えてなかった。…でも安心して？私の一番は陸奥守だから。』
きっと彼は今まで無理をしてきたんだろう。
本当はもっと愛されたかったのに、私は新しい子にしか目を向けていなかった。
…彼には申し訳ないことをした、と思う。さっきの言葉はその罪滅ぼしの様なものだ。
陸「ほっ、ほりゃあまっことか！？…いやーそう言われると、こじゃんと照れるぜよ…」
そう言って彼は恥ずかしそうに頭を掻くと、そそくさと部屋を出ようとする。
…が、しかし何を思い出したのか急に私の耳元に顔を近づけ、言った。
陸「…I have never stopped loving you.」
私が彼の想いに気づくのは、また別のお話。
――――――――――――――――――――――――――――
訳(私は君を愛する事をやめた事は一度もないよ)
←ロイヤルミルクティー｜拳銃｜苺→
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虚無零(プロフ) - コメントを残してくださり、有難うございます！作者のモチベに繋がるので本当にうれしいですm(_ _"m)何かあったらコメントくださるとうれしいです(´_ゝ｀) (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8b8dd662b7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 明石………カッコいい…！好きだああ！！！とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月22日 0時) (レス) id: 58777ef85e (このIDを非表示/違反報告)
虚無零(プロフ) - コメントありがとうございます！自分には勿体ないお言葉です(´_ゝ｀)なるべく更新頑張りますので気長に待っていてやって下さいm(_ _"m) (2018年4月18日 23時) (レス) id: 8b8dd662b7 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - いつも楽しみに見させていただいています。( ´艸｀)これからも無理しないように、頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2018年4月14日 17時) (レス) id: fd50aac36b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虚無零 | 作成日時：2017年8月2日 1時
