今日の貴方のお相手は…？
櫛 ※破壊注意です〜小狐丸〜 【設定：もうこの世にいない小狐丸を待ち続けています。】
ぽつぽつと大粒の雨が降り出した。…今日もあの人は帰ってこない。
彼が消えたあの日から私の中で時は止まったままだ。
『…絶対帰ってくるって、約束したのに…。』
もう分かっている。彼がもう二度と帰ってこない事ぐらい。
…でも考えたくない。そんなの信じたくない。
急に胸が苦しくなって、その場にしゃがみ込む。大粒の雨が私の頬を濡らした。
…どの位経ったのだろうか。前方からジャッ、ジャッという足音が聞こえてきた。
私は思わずはっと顔を上げる。…少し期待していた。彼が戻ってきてくれたのではないかと。
『小狐っ…なんだ、光忠さんか…。』
燭「…主、風邪ひくよ。早く本丸に戻ろう？」
そう言って傘を私に傾ける。…あれ、一本しか持ってきてないのかな？
『なんで傘一本しか持ってきてないの？玄関に3本ぐらい傘あったはずだけど…。』
燭「そうだっけ？ぼくが見た時は1本しかなかったけどなぁ…。」
そんな他愛もない話をしていると気づけば本丸の玄関前に着いていた。
『…わざわざ迎えに来てくれて今日は有難うねって…あれ？』
先ほどまで隣にいた光忠が見当たらない。先に本丸に入ったのだろうか。
獅「おっ、主！そこで何傘差して突っ立てんだ？晴れてんのに。」
『えっ？』
私はとっさに辺りを確認する。…確かに雨が降っていた様子もなく天気は快晴だった。
獅「何だよ、狐につままれたみたいな顔して。…あれ、主？薬指に何か付いてるぞ。」
そう言われ薬指を確認する。すると見覚えのない花が指に巻き付けられていた。
『…この花、確か…ホトトギスだったような…。』
花を眺めていると突然頭の中で声がした。…それはここに居るはずがない、私の想い人の声。
子「とても良く似合っていますよ、ぬしさま。」
『！？』
この言葉を最後に彼の声は二度と聞こえなくなった。
だけど、私はそれ以来あの場所には行っていない。…何故って？
……ふふ、それは小狐丸と私だけの秘密です。
――――――――――――――――――――――――――――
天気雨→狐の嫁入り ホトトギス→私は永遠に貴方のもの
光忠は小狐丸が化けていたっていう。僕がぼくになっています。
←薔薇の花束 ※ちょっと閲覧注意｜櫛 ※破壊注意です｜茶菓子→
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虚無零(プロフ) - コメントを残してくださり、有難うございます！作者のモチベに繋がるので本当にうれしいですm(_ _"m)何かあったらコメントくださるとうれしいです(´_ゝ｀) (2018年8月22日 23時) (
レス) id: 8b8dd662b7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 明石………カッコいい…！好きだああ！！！とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月22日 0時) (レス) id: 58777ef85e (このIDを非表示/違反報告)
虚無零(プロフ) - コメントありがとうございます！自分には勿体ないお言葉です(´_ゝ｀)なるべく更新頑張りますので気長に待っていてやって下さいm(_ _"m) (2018年4月18日 23時) (レス) id: 8b8dd662b7 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - いつも楽しみに見させていただいています。( ´艸｀)これからも無理しないように、頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2018年4月14日 17時) (レス) id: fd50aac36b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虚無零 | 作成日時：2017年8月2日 1時
