TVXQ―運命―Ⅱ

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私達の運命

記憶「A！目が覚めたの？」

女の人と男の人が入ってきた。

あたしを心配そうに見る。

あたしは首を傾けた。

「どうしたの？まだだるい？熱測ったほうがいいんじゃない？」

そう言ってあたしをベッドに座らせた。

後ろにいた男の人が笑っている。

なんだか不気味に見えた…

あたしの視線き気付くと、あたしのほうへ近づいて来た。

「Aちゃん大丈夫？」

Aちゃん？

「…Aちゃんってなんですか？」

あたしは呟いた。

体温計を持っていた女の人はあたしを見た。

「…なに言ってるの……？」

深刻そうにあたしをみる。

やだ

あたしへんなこと言った？

男の人が近づいてきて

「僕の事知ってる？」

と聞いて来た。

あたしは首を振った。

すると二人は顔を見合わせた。

「私…先生のところへ行ってくるわ」

女の人は顔を青くして部屋を出て行った。

「本当に何も覚えてないの？」

「…はい。ごめんなさい。…あたし。なにか忘れてしまった？」

頭が真っ白。

なにも覚えていない。

「そうか…じゃあ僕の事も忘れちゃったんだね」

男の人はかなしそうにうつむいた。

「あたなの名前はなんですか？」

「リク。リクだよ」

リク…

聞き覚えのない名前。

「じゃあきっと忘れてるよね」

リクと名乗る男はあたしの頬に触れた。

「…？」

「僕が君の恋人だったこと」