TVXQ―運命―Ⅱ

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私達の運命

薬トイレから戻ってくると、リクさんがコーヒーを勧めてくれた。

「ありがとうございます」

「どうぞ＾＾」

ニコッと笑って隣に座ってきた。

「もう２年経つね。アメリカに来て」

先に口を開いたのはリクさん。

「そうですね。でもアメリカ行きを決めたのはリクさんですよね」

嫌味にリクさんを見た。

苦笑いしながらァハハを言っている。

コーヒーを口に運ぶと、ゴクンと一口飲んだ。

それから１５分ぐらいリクさんと話をして、家に帰ることにした。

「気を付けてね」

玄関まで送ってもらった。

「平気ですよ。隣ですもん。じゃあ、おやすみなさい」

「またね」

リクさんに見送られ、家に入る。

時計は23時半を指していた。

「…熱……」

さっきから妙に体が熱い。

意識もフラフラする。

体温計を口に咥えてソファーに座った。

その瞬間だった。

口から体温計が落ちて目の前が真っ暗になった。

誰だろう。

誰かの足音が聞こえた気がしたけど、もう目を開けていられなくなった。

・
・
・

熱い

ここはどこだろう。

体がすごく熱い。

お風呂に入っている時よりもはるかに熱い。

「…はぁ……っ」

うっすらを目を開けると、真っ白な天井が目に入った。

「先生、Aさんの意識が戻りました」

誰の声だろう。

慌ただしそう……

「Aさん、分かりますか？Aさん？」

女の人があたしに話しかける。

声を出したいけど、体がものすごくしんどい。

少しうなずいた。

「A！」

愛海沙さんの声がした。

後ろでリクさんの声もする。

「大丈夫？…熱い。なんでこんなに？看護師さん、おかしいですよ」

愛海沙さんが視界から消えた。

かわりにリクさん顔が見える。

看護師さん？

あぁ、ここは病院なんだ。

…でもどうして？