TVXQ―運命―Ⅱ

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私達の運命

告白人の気配に目を開けるとチャンミンの優しい笑顔が

「…あ、おはよ…」

「まだ夜だよ」

チャンミンは寝ぼけている私を見て、ププっと吹き出した。

ぐっとのびをすると体がだいぶ楽になっていることに気付いた。

「マリ…話…僕の話聞いてくれる？」

「ん？いいよ」

チャンミンはベッドに腰掛けると、真剣に私を見つめた。

「直球に言うよ…。マリが…好きです」

「へ？」

さっきまで聞こえていた時計の音が一瞬にして消えた。

周りが見えない。

チャンミンしか見えないの……

「何言って……」

「好き…今まで言えなかった。僕さ…弥生の事好きだったんだ。でも弥生が死んじゃって、好きになることを怖がってたんだ。だから言えなかった。マリの事好きって認められなかった」

私を見つめる瞳

視線が交差する。

「だけど…もう逃げないって決めたから。だから…好きです……」

チャンミンの頬は真っ赤だった。

幼いころからチャンミンを見ていた。

小さい頃から優しくて大人っぽかった。

弥生の面倒も見てくれていつも見とれていたのを覚えてる。

チャンミンの事…すごく好きで

でもチャンミンは弥生の事を好きだった。

叶わない恋だったの。

弥生の夢は女優だった。

彼女はとても才能があったわ。

でも弥生が亡くなって、チャンミンは弥生のために歌手を目指した。

それを見てとても弥生には勝てないと思った。

彼女が死んでもチャンミンの心の中で生きていたから

あたしじゃ一生叶わないと思った。

だったら仕方ないと思って私も弥生が叶えられなかった夢を受け継いだの。

それでもし……

チャンミンが少しでも

振り向いてくれればって思ってた。

「私が…ずっとチャンミンの事好きだったの知ってた…？ずっとよ…」

私の頬を伝う涙を、チャンミンは拭った。

「うん、知ってた。弥生と僕とマリ。みんなで叶わない恋してたの知ってた？」

「え？」

チャンミンはクスッと笑った。

「マリが僕を好きって事はヒョンに聞いた。その時はまだ弥生を好きだったんだ。でも…弥生は僕じゃなくマリを好きだったんだよ。あの子は女の子しか愛せなかったから……」

「ええ？」

「じつは僕、弥生に振られてたんだよ。㊥１の時ね、告ったんだ……」

チャンミンは窓の外を見た。

遠い日を思い出すように……―――――