TVXQ―運命―Ⅱ

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私達の運命

チャンミンの決意「おやすみ～」

メンバーが次々と部屋へ戻っていく。

チャンミン以外は……

「はい、飲む？」

紅茶をチャンミンの前に差し出す。

最近マリさんのお世話で疲れてたみたい。

「ありがと」

それを受け取ると嬉しそうに笑った。

「チャンミン疲れてるね。マリさんの様子どう？」

「マリ？うん、熱はまだちょっとあるけど今は落ち着いてるよ」

「そか…」

チャンミンの向かいに座り顔色をうかがう。

「僕思ったんだけどさ……。ヒョンたちAの事好きじゃん？僕はさ、Aの事好きだよ。…でもさ。最近思ったんだけどね。僕ずっと弥生の事忘れられなかったんだ。前に言った名前の分からない仔っていうの…本当は知ってたんだ。弥生ってこと」

「うん…」

「ずっと自分に嘘ついて気持ちごまかしてた。新しい恋…しようと思ってもまた弥生みたいになったらどうしようって。突然消えちゃったらどうしようって……。だから認めたくなかった。好きな気持ちを」

あたしはうなずいた。

知ってたよ

チャンミン

マリさんが弥生ちゃんみたいにいなくなっちゃったらどうしようって、

どこかで戸惑ってたんだよね。

「でもこれじゃだめって思ったんだ。こないだマリが襲われて、僕が逃げてたらどうするって。いままでマリは僕を見守ってくれてた。だから今度は僕の番だろって。逃げてたら本当にマリは消えちゃうから、自分の気持ち隠してたらだめだって思った」

「…うん。偉いよ、チャンミン」

「Aの事好きになってマリの気持ちごまかそうとしたこともあった。でも……」

「マリさんのこと諦められなかったんだよね」

「うん。だからAにはすごい悪かったと思ってる」

チャンミンは申し訳なさそうに頭を下げた。

「あたしはチャンミンが自分の気持ちに正直に向き合ってくれてすごくよかったって思ってる。だから…こんどこそ失わないで。大切なヒトの事」

そうだよ。

目の前にあるものを失っちゃだめ。

消えてしまうコトは簡単だから。

だからしっかり捕まえて

絶対離しちゃだめ……