TVXQ―運命―Ⅱ

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私達の運命

撮影終了「カットー！！終了です！！おつかれさまです！」

長かったドラマ撮影。

そんな撮影がやっと終わる。

やっとリクから解放される……

花束を抱えて笑っているあたしとリクさん。

ほんとはこいつの顔なんて1秒でも見ていたくない。

「おつかれさまです～」

スタッフの拍手が響く。

リクさんはニコニコしてあたしを見る。

あたしは嫌味たっぷりの営業スマイルを返した。

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「熱下がらないね…」

マリは頬を赤くしベッドで眠っている。

「ごめんねなんか…」

顔の傷が痛々しく数日前の出来事を物語っていた。

38.2℃で止まっている体温計を机に置いてマリにお茶を渡す。

「こうゆう時はたくさんお茶飲んで汗かくのが1番いいんだって。ヒョンが言ってた」

「ありがと」

熱が上がっていてポカポカしているマリの顔。

いつもより幼く見えた。

「傷どう？まだ痛い？」

「ん、ちょっとだけ。でも平気だよ」

マリはニコっと笑って見せたが、その笑顔にはまだ傷が癒えていない様に見えた。

「こうゆう時ぐらい甘えなよ～」

いつも僕を弟の様に可愛がってくれているマリ。

僕が風邪をひいたときも、いつも付き添って看病してくれた。

「いいよ～そんなに重症じゃないし」

「だめだめ。重症だよ。なんか欲しいものとかあったら言ってね」

少しでもお兄さんになれるように頑張った。

そんな僕を見てマリは笑っている。