TVXQ―運命―Ⅱ

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私達の運命

愛おしくて「ただいま～」

ジェジュンとAが買い物から帰ってきた。

リビングでTVを見ていたが、なんとなく部屋から出て自分の部屋へ入る。

最近はAと目すら合わせてない。

同じ家に住んでいるのにここ一週間しゃべっていない。

メンバーは俺達の様子に気づいているのか良く分からないが、とくになにも言ってこない。

ジェジュンとA

二人に幸せになってほしい。

そう思ってるのは確かだ。

ただどこかで、二人が一緒にいるのを避ける自分がいた。

ジェジュンとA……

美男美女でお似合いだ。

きっとファンも認めるカップルになるだろう。

でも………

おかしいんだ。

自分の気持ちがAを求めてる。

あの時…

Aがリクに襲われたとき

俺はかなり気が動転していた。

あの夜も

あのままAのすべてを奪い去ってしまいたかった。

俺の胸の中で体を震わせて泣いていたA

どうしようもなく愛おしくて……―――――

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コンコン

時計は21時

部屋で音楽を聴いていたときだった。

「ユノ……入っていい？」

どこか弱弱しく愛らしい声

Aだった。

「うん」

ドアを開けてAを部屋へと導く。

久々に目を合わせた。

しばらく沈黙が続く…

Aを見ると、涙を流していた。

「Aっ…」

思わず体が勝手に動いた。

Aは俺の腕の中にスッポリと埋まった。

「ユノっ……やっと…話せたっ…」

相呟くと、Aは顔を上げ、俺を見た。

「もうっ……口聞いてくれないとおもった…っ」

やめてくれ……

そんな顔で俺を見るな。

そんな瞳で見つめるな。

俺の名前を呼ばないでくれ……

もう自分を止められる自信なんてなかった。

「ばか……んなわけないだろ……」

Aの体が崩れそうなくらい強く抱きしめた。

Aの手が、そっと俺の背中にまわる。

「最後にするから…これで最後だから…っ」

Aは一言、そう言うと俺の唇に自分を重ねた。