Aさんの診断結果
体育館裏なら誰も来ないかも？→良かった、誰もいない！
「だーれだ！」
「っ！？そ、その声は…！」
思った通り、振り向くとそこには生き生きとした笑顔の基山が立っていた。
多分、今回の事件は基山が首謀者だと思う。そうとしか考えられない。
「近づくな、歩く変態！！」
「歩く変態って……酷いなぁ、俺、何もしてないじゃないか。」
「何もしてないって良く言えるわね！毎度毎度はた迷惑なことばっかりしておいて……！！」
何かにつけて私に近づいてくるこの男。他の女子には王子さま顔負けの笑顔を向けるこの男が私は嫌いでいつも逃げ回っているのにわざわざ負けずに追いかけてくるのだ。
「兎に角、こっちに近づいてこない…」
で、と言いかけに思い切り基山の胸へと飛び込んだ、というより無理矢理胸に押し付けられた。
逃げようと暴れる腕さえも抑え込まれてしまう。
「……逃げないで。少しだけ、話を聞いて？」
「な、なに、」
なんで声が上擦ったり鼓動が速くなって、馬鹿みたい。まるで、基山の事を意識してるみたいだ。
「ふふ、心臓の音、早いね？」
「んな！ば、馬鹿言わないで、別にこれは！！」
「好き。……言い切れないくらいAが好き」
優しく囁かれる言葉達。自然と頬が熱を帯びていく。
基山だとわかっているのに、拒めばいいのに鼓動は高鳴るばかり。
「キスしても、良いよね？」
耳に触れる、吐息とは別のぬくもりに知らず内に基山の背中に手を回した。
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やっと大人しくなってくれたね？
…本当は俺だけ見ててほしいんだけど、他の人でもリクエストがあったら言ってほしいって作者が言ってたよ。
でも、一番は俺だよね？
←いや、屋上が安全かも……。｜体育館裏なら誰も来ないかも？
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作者名：来栖マキナ | 作成日時：2011年7月4日 0時
