忘れられない人… 〜ｳﾆｮｸ､ｲｪｿﾝ､ﾘｮｳｸ､〜

Aさんの診断結果

ﾋｮﾝの話ｳﾆｮｸ

日本へ出発に備え荷物を整理していると部屋のドアがノックされた

ｳﾆｮｸ「はい??」

ｲｪｿﾝ「俺だけど。入っていい??」

ｳﾆｮｸ「あ、ｲｪｿﾝﾋｮﾝ。いいですよー」

ﾋｮﾝは部屋に入りﾍﾞｯﾄﾞに腰かけた

ｳﾆｮｸ「どうしたんですか??」

準備をしながらそう聞くと、ﾋｮﾝは笑った


ｲｪｿﾝ「準備の邪魔をしにきた(笑)」

ｳﾆｮｸ「…(-_-#)なら部屋に戻って下さいよー」

ｲｪｿﾝ「…いや、違う。」


急に真面目な表情になったﾋｮﾝ

ｳﾆｮｸ「なんです??何かあったんですか??」

ｲｪｿﾝ「子供に会う前に伝えておきたい事があってさ……。どれだけ辛くても手放す事は絶対にするなよ。それだけ…」

そう言うと部屋を出て行こうとするﾋｮﾝを止めた


ｳﾆｮｸ「ﾋｮﾝ!」

ｲｪｿﾝ「ん??」

ｳﾆｮｸ「ﾋｮﾝは…どうして父親みたいな事が言えるんですか??この間も、逃げるなって…。まるで本当のお父さんみたいだ…」

俺がそう言うとﾋｮﾝは背を向け黙ったまま


ﾋｮﾝは振り向き俺に言った…

ｲｪｿﾝ「父親だから」

理解できない…どういう意味??


ｲｪｿﾝ「父親になるｳﾆｮｸには言っておくよ。俺には来年小学一年生になる娘がいる。

だから、父親になるということがどれだけ大変か、どれだけ強くないといけないか分かってる。」

ｳﾆｮｸ「…奥さんと娘さんは離れて…??」

ｲｪｿﾝ「娘は俺の実家にいる。嫁はいないよ。」

奥さんは、いない…??

ｲｪｿﾝ「産んですぐに子供を俺に押し付けて逃げた。だから娘には父親だけで母親はいない。母親の顔も見たことがない。そういう事はあってはいけないんだ。だからｳﾆｮｸは絶対に見捨てたりするなよ…Aﾁｬﾝと子供に辛い思いはさせるな。」

ｳﾆｮｸ「ﾋｮﾝ…」

ｲｪｿﾝ「ﾝま!!頑張れー＼(*⌒0⌒)ｂ♪」

そう、言うとﾋｮﾝは部屋を出て行った。

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