Paradise 2 〜TVXQで妄想〜

Aさんの物語

断切ソファから立ち上がった。

A「すみません・・・ちょっと用事思い出したので、少し出てきます。」

ジュンス「え・・・。」

キッチンにいるジェジュンも振り返った。

ジェジュン「朝ご飯食べないんですか？」

A「すみません・・・用意も、お願いしてしまってるのに・・・。」

ジェジュン「それは、じぇんじぇん大丈夫ですけどー・・・。」

A「ジュンスさん、これ、ありがとうございました。」

ジュンスに絆創膏の指を見せると、ジュンスが微笑んでうなづいた。
バッグを取り、二人にもう一度謝って、玄関を出た。

(このままじゃだめ・・・距離をおかなきゃ・・・)

Aはたまらず顔を両手で覆ってため息を吐き出した。

外に出ると、いつの間にか雨が降っていた。
小降りの雨を気にせずに、歩き出す。

(もうぐちゃぐちゃ・・・)

頭の中が混乱して、心が落ち着かない。
気持ちに応えられず、ユノを傷つけ、
反対にジュンスにはますます惹かれていき・・・。

ジュンスをどんどん好きになる自分が恐かった。
もうすぐ彼らと会えなくなる。
会えなくなった後の自分は一体どうなってしまうんだろう。
すぐにでも、忘れなきゃいけない。

雨がどんどん激しくなって来た。
すれ違う、傘をさして歩いている人たちの視線を感じた。
ますます自分が可哀想になってくる。
悲壮感に浸りながら、
雨がこの胸のざわつきを全て洗い流してくれたらいいのにと思った。

・・・・・・

食卓に４人の姿があった。
みんなでジェジュンの作った朝ご飯を囲んでいる。

ユチョンが遅れて起きて来た。

ユチョン「おはよ〜〜あれ、Aちゃんいないんだ。」

チャンミン「なんか用事あるって出て行ったらしいです。」

ユチョン「あそう・・・。」

ユチョンがチラとユノを見た。
ユノは黙々と食事している。

ジェジュン「自分でご飯入れて来て。早く食べないとなくなるぞ(笑)」

ユチョン「うぃっす。」

ユチョン(多分、昨日うまくいかなかったっぽいな・・・)

５人は口数も少なく、
いつもよりも静かな朝食を過ごした。

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