Paradise 2 〜TVXQで妄想〜

Aさんの物語

琴線♪東方神起 / Hey!(Don'T Bring Me Down) , Are you A Good girl ?

呼吸も乱さず、冷静に時に激しく踊り続けるユノを
息を呑んで見入っていた。
一人で踊っているのに、華やかさに全く不足はなかった。
とにかくユノ自身がとても楽しそうで、
このままずっと見ていたいという感情が押し寄せる。

次の曲が流れ出すと
ダンスをやめてユノがタオルを取って戻って来た。

ユノ「ふぅ・・・こんな感じです・・・はい。」

頬を赤くした笑顔が汗で光る。

A「もう・・・すごいとしか言えません！」

手が痛いほど拍手をした。
ユノは笑って、タオルに顔を埋めた。

音楽を止めて、床に座り込んだユノを見て、私も椅子から立ち床に座った。

A「ほんとに、チケット代払いたいくらいです。」

ユノ「あはは(笑)嬉しいですね。」

お互い笑って、視線が合うと、ユノは静かに私を見つめて来た。

ユノ「・・・・Aさん、あなただけに、・・・歌います。聴いてください・・・。」

ユノはそっと目を閉じて、ひとつ深呼吸をするとまた目を開き
まっすぐ私を見た。

ユノ「♪古い映画のような恋ができたらいいな そう言って照れては笑う君・・・」

A(あ、この曲・・・)


静まり返った部屋に、
ユノの優しくて繊細な歌声が響く。

ユノ「♪いつもの僕ときたら 喋ってばかりだけど そう でもね今夜は特別さ・・・」

私は何も考えられずに、ただ歌声に身を任せた。
傷口にそっと触れるように、ひとつひとつを丁寧に歌うユノ。

ユノ「♪君がひとつ瞬くたびに僕はひとつ願いをかなえ・・・・・。」

ユノが歌うのを止めてじっとこっちを見ている。
自分の頬に涙が伝い落ちているのに気付いた。

A「あ、ごめんなさい・・・」

あわてて手で涙を拭う。
その手をユノがそっとつかんで、両手で握った。

ユノ「・・・僕は、Aさんが好きです。」

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