Paradise 2 〜TVXQで妄想〜

Aさんの物語

華麗ユノが開けてくれた扉を抜けて中に入ると
前方と左横が鏡張りされた、広い部屋。
大きなスピ―カーやCDコンポがあった。隅に靴もたくさんある。

ユノ「ここでいつも練習してるんですよ。」

A「へぇ〜・・・ダンススタジオってやつですか・・。」

ユノが奥からパイプ椅子を持ってきた。

ユノ「どうぞ。」

A「あ、すみません・・・。」

椅子に座って、周りを見渡した。
ユノが私の前にあぐらをかいて座り、私を見上げた。
キャップを被り、さらにその上からパーカーのフードを被って、
捲り上げられたナイロンのパンツの裾から
たくましいふくらはぎが覗いている。
いつもとまた違った姿に、ユノのかっこよさを改めて認めた。

ユノ「すみません、無理言っちゃって。」

A「あ、いえ、私は大丈夫ですけど・・・私こそ、なんかすみません・・・。」

ユノ「いや・・・今日は僕がAさんのために・・・僕の事、少しでも知ってもらいたくて。・・・ぶっちゃけー、邪魔されたくなかったから(笑)」

照れながらも正直に話すユノを見て、優しい気持ちになる。

A「ダンス、見たいです。」

ユノが顔をくしゃくしゃにして笑った。
立ち上がり、音楽をかける。

♪Justin Timberlake / My Love

少しストレッチのような動きをしてからすっとダンスに入る。
メロディアスな曲にピッタリの、しなやかにのびる長い手足。
別に評論家でもないけど、きれいでダイナミックで、でも繊細で・・・
どんどん惹き込まれ、全く目が離せない。

♪Beyonce / Single Ladies

さきほどとは違った、少し軽快なダンスに楽しい気分になる。
コミカルな動きに少し笑うと、それに気付いたのかユノが初めて鏡越しに私を見た。
踊りながら、眉毛をあげて「なに？」と言ってる様な笑顔に、
私は微笑んで首を横に振った後、拍手する仕草を見せた。

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