ユノとAさんのお話
第55話：それ本当？！「うん。女の子は最初、お母さんからチュモニや
ポジャギ作りを教わって、針の使い方を知るでしょ？
お母さんもそうだったって」
「確かに韓国の女の子は、今でもそうだけど…。
Aのお母さんは日本人でしょ？」
「そうか、話してなかったわね。
結構大事な事なのに、つい話したつもりになってたけど。
驚かないで聞いて欲しいんだけど…」
「うん」
「私のお母さん、ユノと同じ韓国人なの。
ごめんね、話してなくて。
だから小さい頃に教わってても不思議はないのよ」
「それ本当?!」
「ええ。お母さんの名前はヤン・ミナって言うのよ」
「そうなんだ…。
それじゃAにも、僕と同じ韓国の血が流れてるんだね。
それを知れて、すごく嬉しい！」
「そう言ってくれて、少しは安心したわ」
突然の話に驚いたけど、すごく嬉しい事だった。
だって愛する人に、僕と同じ韓国の血が流れてるんだよ？
こんなに嬉しい事はないよ。
その後東大門市場近くの駐車場に車を止め、
プレゼントの生地を２人で選んだ。
選んだ生地に合う糸や色々使えそうな紐、
他には糸巻きや針山もセットにした。
車に戻る時には２人共、両手にたくさんの荷物を抱えてた。
「少し多かったかしら？」
「でも誕生日のプレゼントだし、
僕からのもあるからこれ位あってもいいんじゃない？」
「自分で使うのも少し買っちゃったけどw」
「だけどやっぱり東大門は安いね。
これだけの物を買っても、
30万ウォンを少し超えた位でしょ？」
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作者名：haruka | 作成日時：2010年1月1日 0時
