ユノとAさんのお話
第98話：喜んで協力「いいよ。明日もそんなに早くないから、
少し位遅くなっても平気だし。付き合ってもらいたい事って？」
「うん。私の家でモデルをやって欲しいの」
「Aの家でモデル??」
「行く途中で説明するわ」
「分かった。ここからなら直接行くより、公園戻った方が早いな」
僕達はAの家へ向かう事にした。
それにしても、モデルをやって欲しいってどういう事だろ？
家へ向かう途中、歩きながらAが説明してくれた。
「私最近ね、ちょっと洋服のデザインをやってるの。
デザインするのは終了したけど、それを会社に提出したら、
立体で作ってみてくれって言われたの」
「立体？」
「デザインした洋服を実際に作ってくれって事よ。
２日前に言われたんだけど、早ければ早い方がいいから」
「それで僕がモデル？ じゃあ男性用の服なんだね」
「そう。予算の事もまだ決まってないから、
生地選びは後回しにして、採寸を先にしたいの。
会社からマネキンを借りて作ろうと思ったんだけど、
それじゃ何か味気ないし…と思って」
「僕のサイズで作ってくれるの？ 着てみるだけじゃないの？」
「うん。ユノさえよければ、サイズを測ってユノのサイズで作りたいの。
私にとってこんな事頼める男性って、ユノしか思い浮かばないから…」
「そういう事なら、喜んで協力するよ」
「コマウォ、ユノ」
「Aは洋服のデザインもするんだね。驚いたよ」
「メインの仕事はメイキャップアーティストだけど、
デザインの勉強も少ししてるの。上司がそれを日本の方から
聞いてたみたいで、先月からデザインを少し始めてたんだ。
うちの会社はメイクやスタイリストだけじゃなく、
デザインの部署もあるから」
←第97話：君の頼み事｜第98話：喜んで協力｜第99話：何だか変な感じ→
この作品をお気に入り追加
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成
この占いのブログパーツ
作者名：haruka | 作成日時：2010年1月1日 0時
