ユノとAさんのお話
第79話：溜息だけど『どこにいた？ もしかして恋人の所？』とか
『恋人が出来たなら、紹介してよ』って、色々詮索されるんだろうなぁ…。
Aが韓国へ来てから、何度もデートに
誘ってる場面を目撃されてるし、それらしい事も話してる。
もちろん、マネージャーや他のスタッフがいない所でな。
メンバーの攻撃(特にチャンミンの)は本当に容赦ないんだ。
何せ、最強(チェガン)チャンミンだから。
それを考えただけでも、少し気持ちが落ち込む。
僕は思いっきり溜息をついてしまい、それをAに見られた。
「はぁ〜…」
「ユノ？ 何をそんなに大きな溜息ついてるの？w」
「A…。何でもないよ」
「そう？ 準備出来たから、ダイニングへどうぞ」
「分かった。今行くよ」
ダイニングへ移動して、Aの作ってくれた朝ご飯を食べた。
リクエストしたオムレツにハムとチーズのホットサンド。
他には玉ねぎとベーコンのコンソメスープ、
キャベツとコーンのコールスローサラダに、
カリカリに焼いたベーコンもあった。
「凄い豪華だね。オムレツも…トロトロで美味しい」
「大したものは作ってないわよ？」
「夕べも思ったけど、やっぱりAは料理上手だよ。
オムレツも形が綺麗に作れてるし、何より焦げてないもん」
「１人暮らしが長いから、自然と料理する回数も多いからよ。
日本にいた時は、出来るだけ自分で作って食べてたもの」
「１人暮らしが長いって、どの位？」
「高校を卒業すると同時に１人暮らしを始めたわ」
「そんな前から？
Aはご両親から、大きな信頼を受けてるんだね。
僕はまだメンバーと一緒だけど…」
「素敵じゃない。結束を大切にしてるって事でしょう？」
「そうかな？」
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作者名：haruka | 作成日時：2010年1月1日 0時
