東・方・神・起 La La La・２～YUNHO～

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ユノとAさんのお話

第65話：繋がらない電話連絡が取れないのも心配で、その打ち合わせ中も
そわそわしてしまい、マネージャーに途中で
『落ち着きがないぞ。真剣にやってくれ』と言われてしまうほどだった。

４人のメンバーにも心配されてしまうほどに。

注意されたけどそれでも直らなかったからか、
その後30分もしないうちに、打ち合わせを中止して帰らせてくれた。

この打ち合わせの内容を、僕はほとんど覚えてない。

別のマネージャーが宿舎まで送るというのを、
【友達と約束があるから】と断って、
事務所から駅三まで走ってる…ってわけだ。

今日は宿舎まで迎えに来てくれたから僕の車はないし、
今から取りに戻ってる時間もない。

僕達がいつも待ち合わせするのは、駅三にある公園の入口。

公園の入口は大きな通りからも見えないし、
公園に来る人しか通らないから、
待ち合わせをしてても見つかる事はない。

ましてやここに車で来る人はほとんどいない。

Aが僕の事を考えて、ここにしてくれたんだ。

３か月前最初のデートに誘った時、
Aが待ち合わせ場所に指定したんだけど、
理由を聞いた時すごく嬉しかったのを覚えてる。

ちょっとした嘘なんて嘘とは言えないし、気にならない。

そのデートの帰り、夜遅くなったから家まで送ったんだけど、
Aの家は駅三から５分と言うより江南から５分だったんだ。

それで『何で駅三の公園にしたの？江南の方が近いじゃない』って聞いた。

そうしたら、Aはこう言ったんだ。

『だって、江南で待ち合わせは出来ないでしょう？
人がたくさんいるし、若い子達もたくさんいるわ。
そんな中で待ち合わせをしたら、見つかって騒ぎになるかもしれない。
ユノに迷惑をかけたくないから、駅三の公園にしたの。
ここの駐車場なら人通りも少ないから、
待ち合わせ場所にしても見つかる事はないと思ったの』

こう言って、駅三の公園にしたと教えてくれた。