ユノとAさんのお話
第60話：落ち着かない「やっぱり。
何か今よりちょっと幼い感じがしたから、そうかなと思ってたんだ。
今は綺麗って言葉がピッタリだけど、
この頃は可愛いって言葉の方が合う気がするな」
「ユノ…///」
「Aのお父さんも背が高くて、凄いカッコイイ人だね。
Aはご両親のいい所を受け継いで、生まれてきたんだね」
「ありがとう、ユノ///」
その後すぐに、お母さんが僕達を呼びに来た。
ダイニングへ行くと、テーブルの上にはたくさんの
料理が並べられていて、どれもいい匂いがしていた。
本当にどれも美味しかったんだけど、
僕が好きな味だと思ったのは、
肉じゃがとかぼちゃの煮物だった。
２人とも終始笑顔で、僕もメンバーとの食事以外で、
楽しい時間を過ごせたのは久しぶりだった。
Aが小さい頃の話も聞けたしね。
僕は車だからお酒は遠慮したけど、Aは飲んだみたい。
最後の方には顔がほんの少し赤かった。
そんなAも可愛いと思ってしまう僕は、
もうすっかりAの魅力から抜け出せないようだ。
僕は食事をご馳走になったお礼に…と、片付けを手伝った。
お母さんは『休んでて下さい』と言ったけど、
何かしてないと落ち着かなかったんだ。
少し酔ってて顔が赤いAの側にいると、理性を保てそうになくて。
「ユノさん。今日は本当にありがとうございます。
昼間にプレゼントを選びに行ってくれたんでしょう？
人の多い時間帯に人混みの中に行くのは、かなり危険だったんじゃ？
Aが一緒だと、ますます危険が増したんじゃない？」
「いえ、大した事じゃないです。
逆に堂々としてれば、声をかけられる事もないですし。
Aさんと２人で昼に出掛けるのは初めてだったんで、凄い楽しかったですよ」
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作者名：haruka | 作成日時：2010年1月1日 0時
