東・方・神・起 La La La・１～YUNHO～

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:115,690 hit

ユノとAさんのお話

第43話：友達のアドバイス僕は口の堅い友人に、Aとの事を相談していた。

「知り合って間もない人がいるんだけど、
僕は彼女の事を堪らなく好きなんだ。
本気で一生を共にしたいと思ってる。
初めてのデートで告白しちゃって、絶対気まずいよな…。
これから先どんな顔で彼女に会えばいいと思う？
友達のままでいて、僕の事を知って欲しいと言ったのに、
彼女の反応が怖くて電話も出来ないんだ…」

こう話したら、こんな事を言われた。

『だったら、しばらく連絡を絶ってみたらどうだ？
彼女の気持ちを知りたいんだろ？
ユノからは絶対に電話しないで、
メールも３回に１回しか返信しない。
しかも内容は簡潔にして、
感じ方によっては素っ気なく見えるように。
それで１か月以上連絡が途切れるようだったら、
彼女はユノの事をただの知り合いだとしか思ってないだろうな。
関係が途切れても問題ないと思う位のな。
そんなの友達以下だぜ？
その前に彼女から電話がかかってきたら、ユノの勝ちだ。
だってそうだろ？
連絡がない事を気にして電話してくるって事は、
何とも思ってなかったら出来ない事だぜ？』

僕はAの気持ちを試すような事はしたくないって言った。

だけどその友達はそれにこう返したんだ。

『だったらそのまま悩んでろよ。
彼女の気持ちを知りたいなら、
これ以上いい方法はないと思うがな。
あったら教えて欲しいよ。
どうせこのまま連絡がなかったら、
彼女との縁はそれまでだ。諦めろ』

それで僕はあの日以来、自分からは電話しなかった。

Aからメールが来たけど、３回に１度しか返信してない。

自分で『彼女の気持ちを試すような事はしたくない』
って言ったのに、結局試すような事をしてる。

僕自身それがすごく辛かった。

素っ気ないメールしか返せない事も申し訳なくて…。

Aの声を聞きたいのに、電話も出来ないし…。

遠目にでも姿を見られれば…と思って、
仕事の帰りに何度かAのマンション近くで待ったりもした。

だけどタイミングが合わなくて、あの日以来姿を見てない。