東・方・神・起 La La La・１～YUNHO～

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ユノとAさんのお話

第39話：ユノを愛し始めたキッカケ・４最初に仕事をした日、一緒に歓迎会に行った人は知ってる。

ユノの方から番号とアドレスを教えてくれたのを。

その人達はバッシングするマスコミからかばってくれた。

【ユノの方から携帯番号を教えたのに。
それで連絡したって、何も悪い事じゃないわ】や
【仕事がキッカケで出会っただけじゃない】とか
【Aさんは騙す様な人じゃないし、
日本人のどこがいけないのよ】と言って、
マスコミに対する怒りを露わにした。

モデルさんの中には同情してくれる人もいたけど、
ほとんどの人からは嫌味を言われ、
無理難題を押し付けられたりもした。

そして体力的にもきつくなり、とうとう倒れてしまった。

私達には最初の撮影の時に知り合った、共通の友人がいる。

その友人には、
【ユノには絶対、この事は言わないで】
と口止めをした。

だけどユノは私の本当の様子を、
その友人から無理やり聞き出し、
事務所の制止を振り切って私の所へ会いに来てくれた。

ユノはこの時に初めて、
私がマスコミからバッシングされてる事、
ファンの子から嫌がらせをされてる事を知った。

２度目に報道されてからは会えてなかったし、
何よりもユノには監視と称して、
ユノ専属のマネージャーがついてたって。

さすがに携帯はないと不便だからって、無事だったみたい。

おまけに宿舎の周りには、普段より多い記者達が張り付いていたから、
出かけたくても出かけられない状態が続いてたみたい。

事務所も報道に関する物は、
ユノには知られないようにしてたみたいだから。

それに私からは一切何も言ってなかったし…。

だけど会いに来てくれて、それまで抑えてた気持ちが一気に溢れ出した。

一時は身を引く事も考えたけど、そんな事はやっぱり出来ない。

私は溢れ出る涙と共に、自分の気持ちを正直に伝えた。

そして私達の気持ちは通じあい、恋人になった。