東・方・神・起 La La La・１～YUNHO～

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ユノとAさんのお話

第33話：ユノのせいじゃないいくらユノから誘ってくれたからって、
それにほいほい行っちゃうようじゃ…。

軽い女だと思われるのも嫌だし、他人に揶揄されるのも嫌だ。

それでも心のどこかでは、
『この出会いを逃したくない…』
と思っていたのかもしれない。

しばらく景色を見つめ黙っていたから、
ユノが声をかけてくれた。

「A？どうしたの？」

「ん…。何か色んな事考えちゃって…。
誘ってくれた事は嬉しかったし、すごく楽しかったのよ？
だけど本当にこのままでいいのかな？
トップアーティストとこのまま友達でいて…」

「急にどうしたの？
フルネームで呼ぶのはよそよそしいし、
友達だから呼び捨てにしようって、Aが言ったんだよ？」

「うん、それはそうなんだけど…」

「僕…何か悪い事したかな？」

ユノは落ち込んだ顔をして、少し俯いてしまった。

それに私は慌てて否定をした。

「ううん、ユノのせいじゃない。
私が悪い方に考えちゃってるだけだから。
気にしないで」

「それならよかった。
僕、今日会ったら伝えようと思ってた事があるんだ。
聞いてくれる？」

「うん、何？」

ユノはそう言うと、私の方に向いて両手を握った。

思わずドキッとして、少し手を引いてしまった。

だけどユノは気にせずに、自分の方に引き寄せた。