東・方・神・起 La La La・１～YUNHO～

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ユノとAさんのお話

第30話：習慣ユノが連れて行ってくれたのは、伝統的な韓定食のお店。

建物もすごく趣のある韓屋で、
内装や家具も歴史ある物を使ってるみたいで、
すごく素敵なものがあった。

全て個室になっていて、案内されたのは
ライトアップされた庭が見える部屋だった。

ユノがこのお店を選んだのも納得した。

個室だから他のお客さんに見られる心配もないし、
騒がしくもなく食事が出来そうな部屋だった。

「ここは僕もまだ３回目なんだ。
でもAが韓定食を食べた事ないって言ってたから、
どうしても食べて欲しくてここにしてみた。
２種類しかメニューはないんだけど、どっちも美味しいから」

「じゃあ１つずつ注文しない？どっちも食べてみたい」

「そうしよう。１つずつお願いします」

「かしこまりました。お待ち下さい」

韓国ではメインを１つ頼むと、小皿がたくさん出てくる。

それらはほとんど無料で、おかわりも自由。

韓定食は元々品数が多い料理なんだけど、
その中に入ってないキムチとかは小皿でいくつか出てきた。

その小皿の中身は２人共同じだけど、
韓定食の中の小皿は違うものがいくつかあった。

全ての料理が運ばれてきて、
私達は分け合いながら食べた。

韓国では分け合いながら食べるのが【美徳】とされてるから、
何人かで違うメニューを頼んだ時、分けてあげるのが普通だ。

ユノはもちろん、韓国と日本のハーフである
私にもその習慣は身についてる。
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話は弾み、お互いの仕事の事をたくさん話した。