東・方・神・起 La La La・１～YUNHO～

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ユノとAさんのお話

第15話：公園へ向かうかと言って、隣の駅三も人はいっぱいいるけど…。

でも江南より若い子が少ないし、公園前なら尚更だ。

公園の入口が大きな通りとは反対だから、
待っててユノが来ても見つかる事はないと思って。

準備に最低でも30分はかかるし、
家から駅三の公園までは急いでも
15分位かかるから、１時間後にしたの。

だけどあの一瞬で、よくここまで考えられたものだw

私は少しだけドレスアップして、
足りない分を髪型でカバーする事にした。

過剰にドレスアップしてユノにドン引きされても嫌だし、
そんなにメイクに時間もかけられない。

昼にお母さんと出かけてたから、ベースメイクはしてある。

それを少し直して、アイメイクとルージュを足せばいい。

何とか間に合いそうな時間に、家を出る事が出来た。

「行ってきま～す、お母さん」

「行ってらっしゃい。楽しんできなさいね」

「うん。何かお土産買ってこようか？」

「そんなのはいいから、急ぎなさい。遅刻するわよ」

「はぁ～い、行ってきます」

慌しく家を出て、少し走りながら駅三の公園まで行った。

待ち合わせ時間ギリギリの時、
公園の入口に黒のセダンが止まってるのが見えた。

あれがユノの車だわ、きっと。

まだ二十歳なのに、いい車に乗ってるのね。

車が見えると私は走るのをやめ、
少し息を整えてから近付き、
覗き込みながら歩道側のウィンドゥを叩いた。

【コンコン】

すぐにユノが気がついて、わざわざ車から降りてくれた。