東・方・神・起 La La La・１～YUNHO～

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ユノとAさんのお話

第１話：突然の辞令!?「A、韓国へ異動する気ないかしら？」

「えっ？韓国…ですか？」

「そう。韓国の編集部から、優秀なスタイリストとヘアメイキャップアーティストが欲しいって話が来て。
２人出すとこっちも大変になるから、両方こなせて韓国語を話せるAに行ってもらえたらと思って。
どうかしら、受けてもらえる？」

「…はい、分かりました。行かせていただきます」

「そう！ありがとう、A。早速詳しい事なんだけど、今月中には向こうへ行って欲しいの。
今月でスタッフが２人辞めるみたいなのよ。引継ぎとかあるし、なるべく早く来て欲しいって話よ」

「今月中ですか？もう２週間しかないですよ？部屋とかどうすれば…」

チーフに呼ばれ、異動の辞令を受けた。

打診も何もなく、ホントいきなりの辞令だった。

最初は行くまでに最低でも１か月の準備期間があると思って、OKしたんだけど…。

今月中に行って欲しいだなんて。

「最初は向こうの編集部が用意した部屋があるみたいよ。
落ち着いたら自分で部屋を探してもいいし、そのままそこを使ってもいいそうよ。
とにかくすぐに来て欲しいみたいだから、用意するものがあれば連絡して欲しいって」

「はぁ。辞める人も急ですね。事前に分かってただろうに…。
いきなりだなんて、無責任すぎませんか？」

「理由とかは分からないけど、２人重なっちゃったみたいだし。
優秀な２人だったみたいだから、その２人に引けを取らない人が欲しいみたい。
優秀な人間はそう簡単に見つからないの、Aだってここで経験してるじゃない。
Aは今回、それを思えば適任なのよ。だから良くしてくれるんだと思うわ。
引き継ぎは今週中に済ませてしまえば、来週は出社しなくてもいい。
向こうへ行く準備期間にして、最終日に顔出してくれればいいわ」