小鳥の声の君
８５話：王子とお姫様
ﾐﾆｱﾙﾊﾞﾑのジャケット撮影。
いろんなドレスに着替えてポラを撮っていく。
ユチョン「かわいいーA。本当にお姫様みたい。。」
A「本当？！私的にこの白雪姫のドレスはお気に入りかな♪こうやってりんご持って甘い笑顔したら・・どう？白雪姫に見えてくる？」
撮影場に甘いためいきが漏れる。
緊張するなんて言ってたのにカメラを向けられるととてもいい表情をレンズに向ける。
ユチョンも王子の衣装を着て撮影。
A「すごーい本物の王子様みたい！！」
ユチョン「本当？かっこいい？^^」
ユチョンはピアノの前に座って撮影。
ピアノを弾く姿は王子様そのものだ。
ドレス姿のAと並ぶと物語からそのまま飛び出してきたようだった。
さらにＰＶも同時撮影のため時間はもう夜中。
A「・・・あの、これじゃぁちょっとお姫様っていうより、遊女じゃない？」ｽﾀｲﾘｽﾄにドレスを調えてもらいながら言う。
ユチョン「え？」
見ると胸元にものすごい谷間。ﾃﾞｺﾙﾃばっちしのA。
ｽﾀｲﾘｽﾄ「中世の美女ってかんじ？」
A「これはＣＤのコンセプトと違うよｗｗｗ。」
ユチョン「うわぁお！すごいねA。映画モーツアルトに出てくるｺﾝｽﾀﾝﾂｴみたい！！」
A「あんま見ないで〜〜着替えます〜〜」
ｽﾀｲﾘｽﾄ「ごめんごめん。。直しまーす。。」
遅い時間ではあったが、楽しい雰囲気の中撮影は終了。
ユチョン「A、・・ジュンスとは仲直りした？」
A「・・・ううん。。」
首を振るA。
ユチョン「そっか。俺もジュンスと顔合わせてないんだ。。でも元気ないってチャンミンが言ってた。」
Aは寂しそうな顔をユチョンに向けたと思ったらそこに泣き崩れた。
あれからずっと悩んでたんだろう。
何日も顔を合わせてないから不安も募る。
それはジュンスも同じ。
仕事のときはきっちりこなしていくA。
でも終わったら糸が切れたように泣き出した。
大丈夫だよA。
俺がなんとかしてあげるから。。
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作者名：ことり
