小鳥の声の君
６１話：母の過去老婆の家の縁側に座り話をした。
老婆「ヒジンはこの町で一番の美人だった。歌も上手で歌手になることを夢みてた。ヒジンのお母さんと私は親友だったの。でもヒジンの母は病気で亡くなって、身寄りがいないヒジンを私は本当の娘のように育てたわ。」
A「そんな話初めて聞きました。母はどうして日本へ？」
老婆「ヒジンは歌手を夢見て町を出てついにデビューまでつかんだのよ。でもあと一歩のところでのどの病気になってこの町に帰ってきた。でもそのすぐ後いなくなっってしまった。そのとき日本にわたったんでしょうね。よほどつらかったのかもしれない。」
A「母にそんな過去が。。母は４年前亡くなりました。のどの病気で。。」
老婆「そうだったの。。でもね、一度この町に帰ってきてくれたことがあったの。５歳くらいの女の子を連れて。。あれはあなただったのね。」
A「え？！私ここにきたことがあるんですか？？」
老婆「覚えてない？少しの滞在だったものね。」
信じられない。ここにきたことあるなんて。
５歳くらいかぁ。。
ユチョン「ちょっとここらへん見て回る？何か思い出すかもよ？」
２人でまた近所を歩いた。
ユチョン「A、俺さ小さいときここ住んでたって言ったけど、ほんの少しなんだ。弟が生まれるときちょっとの間預けられてて。友達もいないから１人で遊んでたんだ。ほらここ！大きな木があるでしょ。」
そこは大きな木があり、公園のようになっている。
A「あれ、この木見たことあるような・・」
登りやすそうな木。
ユチョン「はは。思い出した。ここで初恋の子と会ったんだ(*^^*)」
A「初恋？？教えて教えて〜♪」
大きな木の木陰に座って２人で話す。
少し頬を染めて懐かしそうに話してくれるユチョン。
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作者名：ことり
